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bitterharvest’s diary

A Bitter Harvestは小説の題名。作者は豪州のPeter Yeldham。苦闘の末に勝ちえた偏見からの解放は命との引換になったという悲しい物語

Haskellを利用して簡単な会計システムを実現する(1)

1.会計システム

会計システムは、企業の基幹システムの中でも最も重要なシステムの一つである。会社の収支がどのようになっているか、資産は増えているのか減っているのか、預金も含めて現金は十分に確保されているのかなど、会社を運用していくうえで、重要な情報を与えてくれるのが、会計システムである。
会計システムとまではいかないまでも、簿記については、中学校の家庭科で学んでいるので、おおよそのことは理解していると思うが、簡単に復習しておくことにする。まず、会計には借方(複式簿記での左側の項目)と貸方(右側の項目)がある。貸方は自分の方に入ってくるもの、貸方は自分の方から出ていくものである。

2.仕訳帳

取引があった時、仕訳帳というものを書くが、仕訳帳にも借方と貸方があり、取引によって得たものと失ったものとを記載するようになっている。会計システムでは、その企業に合わせて、勘定科目を用意している。これは、取引の対象となった費目を表すものである。
ここでは、とても小さな企業の会計システムを考えることとする。会社を始めるときは、元となる資金が必要であるが、これは、資本金という。
この小さな会社は、この資本金をもとに、「現金取引で、商品を仕入れ、それを売るだけ」の小さなビジネスを始めた。この時必要となる勘定科目は、現金、売上高、仕入高、資本金、利益である。例えば、単価が80円の商品を100個仕入れた時の仕訳は

仕入高 8000 現金 8000

となる。また、これを単価100円として50個売った時の仕訳は

現金 5000 売上高 5000

となる。
また、資本金として100000円投資した時の仕訳は

現金 100000 資本金 100000

となる。

3.決算報告

この会社での仕訳の種類は上記の三つしかない。
ところで、小さな会社といえでも、会計年度の終わりには、決算をしなければならない。決算書には、資産の状態を示す貸借対照表と営業上の収支を示す損益計算書がある。資産的な科目は、現金、資本金、利益であるが、通常、現金は借方に、資本金と利益は貸方に書く。
小さな会社の取引が、上記の三つだけだとすると貸借対照表は次のようになる。

貸借対照表
借方       貸方
現金 97000    利益   -3000
         資本金 100000

損益計算書では、売上高を右側に、仕入高と利益を左側に書く。仕訳では、商品は左側に、仕入は右側になっていたが、損益計算書にするときは、逆転させる。損益計算書を作成すると次のようになる。なお、当然のことであるが、貸借対照表の利益と、損益計算書の利益は同額でないといけない。そうでない場合には、処理にミスがあったこととなる。

損益計算書
売上高 5000    仕入高  8000
                  利益    -3000 

ついでに棚卸資産も計算しておくと、これは商品がどれだけ残っているかを示す。ここでは金額ではなく、個数で表すこととすると次のようになる。

棚卸資産
商品 50個