bitterharvest’s diary

A Bitter Harvestは小説の題名。作者は豪州のPeter Yeldham。苦闘の末に勝ちえた偏見からの解放は命との引換になったという悲しい物語

鯛とアサリの蒸し焼き

昨日は、お客さんがあって、食卓が賑やかなので、少し豪華な料理を作ってみた。鯛の蒸し焼きはオーストラリアにいたときに、同僚のピーター(オーストラリア人)から学んだもの。彼は、イギリス人のお母さんから教えられたそうなので、おそらくは、イギリス料理なのかもしれない。合理的なイギリスの思想にかなっていて、オリジナルはとてもシンプルである。なんと、レモンを輪切りにして、鯛の上に乗せ、アルミホイルに包んでオーブンに突っ込むだけ。

今日の料理はそれをアレンジしたもの。安くて大きな鯛を近所のモールで購入。
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このお店、大量仕入れの安売り店なので、調理をしてくれない。ちなみに、オーストラリアで調理してもらうときは、"Scaling, please."といえば鱗を取ってくれる(通常は、「内もか」と聞かれるので、Yesといえば、内臓もとってくれる)。仕方がないので、家で自分でさばくことになる。鱗を取る道具はあるようなのだが、大根でとるのが手っ取り早い。ダイコンを輪切りにして、大根の切り口の部分を鯛の尻尾の方から頭の方へ少し力を入れてこすれば、気持ちよく鱗が取れる。内臓は、お尻から頭の方におなかを切り裂いて、臓物を手で出せば終わり。

鯛を蒸焼きするときに一緒に加えるものの役割は、基本的には、鯛の臭みを取るため。今日は、輪切りにしたレモン一個、小さく切った三片のにんにく、玉ねぎ半個、ローズマリー二枝、オリーブオイル小さじ三杯、白ワイン少々(30CCぐらい。蒸すと鯛から水分が沢山出てくるのでそれほどいらない。)それに、味付けのため、アサリ(真空パックの冷蔵品の貝つきのものが便利、砂だし不必要)。すべてを一緒にするとこんな具合。
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アルミホイルできれいに包んで、220度のオーブンに入れて、後は、35分待つだけ(時間は鯛の大きさに合わせて調整)。大量に残った白ワインを飲みながらとなる。出来上がりはこんな感じ。4-5人ぐらいで食するのに丁度よい。
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後は、素材の味をそのまま楽しんでもよいし、調味料をつけてもよい。日本人でもないピーターは、なぜか、醤油で食していた。