1.Yampaでのゲーム作成
Yampaでのゲームの作成の概略はMeisinger作成の下図のとおりである。
この図をフローチャートで示したのがMeisinger作成の下図である。
ゲームのプログラムは、Yampaが用意しているreactimateという関数を利用する。これは4つの部分から成り立っている。一つ目は、初期化である。フローチャートではinitとなっている。初期化のところではグラフィックス関係の初期化を通常は行う。二つ目は、入力である。フローチャートではinputとなっている。これはキーボードやマウスからの入力を検知して伝える。三つめは出力でゲームの状況を出力する。フローチャートではoutputとなっている。刻々と変わるゲームの画面はこれにより作り出されている。四つ目はいわゆる処理である。フローチャートではprocessとなっている。processでは信号関数を利用してゲームの登場者たちの振舞いを規定する。
さて、これから作成するゲームはシューティング・ゲームである。これは「シューティングゲーム手習い」のところで、二つの石を投げて鳥を撃ちところまで学んできた。その時は、石にあたった鳥が落ちていくところまでは説明できなかった。撃ち落とせるようにするため、「ゲームの中で信号関数を自在に扱う」と「Yampaでゲームを定式化する」のところで、信号関数について学んできた。
processを書くための準備が済んだので、ここでは、石にあたった鳥が落ちていく様を記述することにする。最初に完成したプログラムの動作を見せたほうが早いので、まず動画を示すこととする。
この動画で、緑色の多面体が鳥で、赤い球が石である。鳥に石が当たると、石はそのままだが鳥は消える。
では、次回以降にプログラムを詳しく説明する。