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bitterharvest’s diary

A Bitter Harvestは小説の題名。作者は豪州のPeter Yeldham。苦闘の末に勝ちえた偏見からの解放は命との引換になったという悲しい物語

伊豆箱根鉄道駿豆線沿いの遺跡を訪ねる

伊豆箱根鉄道駿豆線東海道線三島駅から伊豆市修善寺までの19.8Kmを結び、車窓からは富士山を楽しむことができるローカル線だ。歴史的遺産が多く楽しむことができる。今回はこの路線の近くにある古い遺跡を訪れた。

三島市の中心にあるのが伊豆国分寺である。三島駅の隣の三島広小路駅から3分の近さだ。門は新しく、寺の表札も鮮やかだ。
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本堂も最近建て替えられたのか綺麗だ。
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時代はさかのぼるが、741年に聖武天皇が全国に国分僧寺国分尼寺を建立するように命を出した。伊豆国でも二つの寺が建てられた。僧寺は現在の国分寺の地に建てられたが、現在では、塔跡しか残っていない。本堂の裏に塔の跡がある。
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伊豆仁田駅から東へ2km、歩いて25分のところに粕谷(かしや)横穴群がある。静岡県内では最大規模の横穴墓群で、300基あったのではと予想されている。横穴群は函南町の粕谷公園の中にある。子供たちの絶好の遊び場になっていたが、時折、横穴群を目当てに訪れる旅行者も見受けられた。
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6世紀から8世紀の200年間にわたって使われたそうだ。後半期には新たに墓は造られず、前からあった墓に追葬が行われたそうである。最後の頃には火葬骨を納めた例もあったとのことである。

墓の内部(玄室)は次のようになっていた。
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墓の手前(墓前域)と玄室の間は閉塞石で閉じられていたそうである。墓前域では亡くなった人の霊を慰めるために供養祭が行われたと予想されている。それを示すように、墓前域からはたくさんの土器が出土している。

また、住居跡は見つかっていないそうだが、モデル展示として弥生時代の住居跡や倉庫が展示されていた。
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さらには埴輪もモデル展示されていた。
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最後は、駿豆線の終点の修善寺駅から旧中伊豆町の方へ4.2Km、歩くと1時間程度かかると思われるところに上白岩遺跡がある。ここは、4000年前の縄文時代中期から後期にかけての遺跡である。ここからは、縄文時代後期を中心とする大規模な配石遺構が発見された。その中に、環状配列の遺構がある。20単位ほどの環状・組石状の小配列が鎖のように連続して並べてあって、直径15mの環状になっている。
次の写真は環状配列である。
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別の角度から見ると次のようになる。
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組石の写真である。
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後ろの方には土壙の跡もある。
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環状列石の周りには土壙があり、さらにその外側に住居跡がある。
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近くには、長野県の井戸尻遺跡を参考に縄文時代の竪穴住居が復元されていた。
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建物の内部には炉があった。
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遺跡の全体は次のようになっている。手前二つが住居跡。最後部が環状列石、その手前が組石である。
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近くに資料館があったので立ちよる。
入り口近くに、縄文時代の竪穴住居の模型があった。
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その横には環状列石の模型もあった。
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さらに進むと遺構で発見された縄文時代の土器が展示されていた。
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顔面把手も展示されていた。
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耳飾りなどの装飾品も飾られていた。
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世界最古に属する土器片もあった。
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何か怪しい石棒も片隅に置かれていた。
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ゴールデンウィークの前半にこれらの遺跡を訪ねた。天気にも恵まれ、富士山の眺望や、柔らかい緑に覆われた里山などが目を楽しませてくれた。

今回は訪問しなかったが、駿豆線に沿って、源頼朝の配流地や、北条氏ゆかりの地、江戸後期の代官であった江川家跡、世界遺産に指定された韮山反射炉などがある。いくつかは既に見学したが、北条氏ゆかりの場所は訪問していないので、次の機会にはぜひ訪れたいと思っている。