bitterharvest’s diary

A Bitter Harvestは小説の題名。作者は豪州のPeter Yeldham。苦闘の末に勝ちえた偏見からの解放は命との引換になったという悲しい物語

紅くるりのピクルスとサラダ

散歩がてら、いつものようにJA横浜に立ち寄って、サラダ用の野菜を漁っていると、珍しく店員の方に、「この野菜、昨夜漬けたものですが、美味しいので食べてください」と声をかけられた。見ると外側だけでなく、中まで赤い根菜だ。カブと思って口に運んでみると、みずみずしく柔らかい。お店の人によると「大根」で、「紅くるり」と呼ばれるそうで、サラダにもなるということなので、早速試すことにした。

まずはピクルス。カリフォルニアで学生時代を過ごしているときに、二人の幼児の子育て真最中の夫婦がホームステイ先になってくれた。奥さんのGayeが、その時々の野菜を利用して、自家製のピクルスを作っていたのがとても印象的だった。そのため、お店でピクルスを見るたびに、その光景を思い出す。

ピクルスは、酢のつくり方によって味が異なるので、それぞれの家庭の味がある。しかし伝統を有しない我が家の場合には、出来合いの合わせ酢を利用する方が簡単だ。そこで今回用いた材料はこれだけ(下の写真)。主役の紅くるりは、色も鮮やかで、形も整っているので、シンプルな中にあって高級感を与えてくれた。
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全部をピクルスにするには大きすぎるので、半分だけを用いることとし、イチョウ切りにするために、半分にしたものを、縦方向に4等分する。ポリフェノールのおかげで内部まで鮮やかに色づいている。
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これを2~3ミリの厚さのイチョウ切りにする。
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タッパーに納める。
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カンタン酢をひたひたになるところまで注いで、寝かしておく。

夕飯のおかずに出した紅くるりは、レモンが影響しているのだろう、鮮やかな紅色をしていた。
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お店で試食したピクルスは、甘酢を用いていたのだろう。甘酸っぱかったが、今回用いた合わせ酢は、レモン入り。このため、さっぱり味で、食材の味が生かされ、我が家にはあっていた。

一晩明けて、残った紅くるりを用いてサラダを作った。同時に使った野菜は、一緒に買った「からし菜」。
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ハワイで仕入れた年季の入ったサラダボールに盛り付けた。
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くるりを口にすると、サクッという感じで歯に押し切られ、その瞬間に、水分が口の中に広がった。殆ど味はない。しばらくすると、大根の味がほのかに舌に伝わってきた。しかし辛さはないので、美味しく頂けた。見た目にも鮮やかなサラダなので、これからもこの野菜を利用して、食卓にいろどりを添えようと思っている。