bitterharvest’s diary

A Bitter Harvestは小説の題名。作者は豪州のPeter Yeldham。苦闘の末に勝ちえた偏見からの解放は命との引換になったという悲しい物語

ハンガリー料理のパプリカチキンを味わう

NHKBSプレミアムで、朝ドラの「べっぴんさん」を見た後、テレビをそのままにし、新聞を読み始めた。そうこうしているうちに、ハンガリーという言葉が耳に入ってきたので、ふとテレビの方に目を向けると、ヨーロッパ鉄道の旅をしている関口知宏さんがセルビアに国境を接するハンガリーの村を訪問している最中であった。牧歌的な田舎の風景を映し出していたが、一方で、最近のヨーロッパの影の部分も伝えていた。国境に設けられた鉄条網が昨年来の厳しい現実を思い出させてくれた。難民に対して厳しい意見を述べる農家の人が、関口さんを温かく迎え、ハンガリー料理をお昼にふるまっていた。静かな平和と戦慄を覚えるような混乱が隣り合っている状況が現実であることを改めて認識させられ、正月気分が吹き飛ばされた。

この番組によれば、パプリカはハンガリーの主要な農産物だそうで、関口さんもパプリカ料理をご馳走になっていた。以前の記事でも紹介したが、グラーシュが代表的な料理だ。これもパプリカを使うが、今回は、パプリカチキンを作ってみた。正月料理にも飽きてきたので、味の違うヨーロッパ料理が食べたいなと思い始めていたので、丁度、良い機会でもあった。

パプリカチキンの食材さんたちに登場してもらおう。
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この料理手間がかからない料理で、下ごしらえは、湯剥きをしたトマト(1個)を6等分に切っておくことと、玉ねぎ(1個)をみじん切りにするだけで済む。
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鍋にバター(小さじ2杯)を入れて、塩、胡椒した鳥のもも肉(唐揚げ用400g)を表面がきつね色になるまで焼く。
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これを皿に移す。そして、同じ鍋にバター(小さじ1杯)を入れて、玉ねぎが柔らかくなるまで炒める。
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パプリカパウダー(小さじ2杯)、小麦粉(大さじ2杯)を加え、2分混ぜ合わせる。
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その後、鍋に、鶏肉、トマト、ニンニク(ペーストのニンニク小さじ1杯)、マギーブイヨン(1個)、ローリエ(1枚)、さらに、水(200cc)を加える。
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弱火で30分程煮込む。なお、途中、時々、かき混ぜる。
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煮込みが終了したら、肉を皿に取り出し、ソースの方は、10分間さらに煮詰める。この時、上に浮かんでいる油は取り去る。
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煮詰めが終了したら、ソースにサワークリーム(90cc)を加える。
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鶏肉を戻し、2分間さらに煮る。
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皿に盛り、サラダなどと一緒に、頂く。
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料理を作るときは、想像力が必要だ。材料と調理法が用意できた時、どのような味の料理になるのかをあらかじめ頭の中に描いておくことが重要だ。イメージ通りのものができたときはうれしいし、違った場合にはどうしてそうなったかを考えることで、次の新しい料理への準備ができるようになる。サワークリームは使う機会が少ないので、出来上がった時の味を想像することが難しかった。家族はおいしいといってくれたので、初めてのパプリカチキンであったが、合格点かなと自己満足している。