ハワイ九日目、カウアイ島二日目は、妻のたっての希望でコーヒー園だ。ハワイ旅行に出発する前は、ハワイに在住する知り合いからの情報もあって、ハワイ島のマウンテン・サンダー・コーヒー(Mountain Thunder Cofffee)でコナコーヒーを買うことを、妻は希望していた。Gayeに相談すると、カウアイ島にもっといいコーヒーのお店があるからと説得され、待ちに待っていたコーヒーカンパニーの訪問だ。
この日の朝食は、宿舎先の近くのオノ・ファミリーレストランでとった。
当初レストランの名前は日本人の姓の「小野」を指すものとばかり思っていた。ただ、それにしてはあまりにもあちこちでオノという看板を多く見かけるので不思議に思っていた。帰国して何気なくBSのDlifeというチャネルをつけていたら、ハワイを話題にしたアニメが流れていた。その中で、オノはハワイ語で「美味しい」という意味だよとしゃべっていた。今まで抱いていたわだかまりが一瞬にして解けた瞬間であった。このオノでは定番のオムレツとパンケーキを注文し、分け合って食べた。朝食には少し多めだったが、美味しかったので、残さず食べてしまった。
この後、カウアイ・コーヒーカンパニー(Kauai Coffee Company)へと向かった。
カンパニー前の庭はブーゲンビリアがきれいに咲きそろっていた。
お店の入り口はこぢんまりとしている。落ち着いた深い緑色の壁を背景にし、カンパニーの名前が明るい色で、対照的だ。ハワイ風の鮮やかさとでもいうのだろうか。5174
妻が購入したかったのはこれ。ピーベリー(Peaberry)だ。小粒の豆で少量しか取れないため、貴重品だそうだ。もちろん、値段も高い。
店内では試飲もできる。焙煎の違いによるミディアムとダーク、さらに香りつき、合わせて3種類のテーブルが用意されていた。我々が気に入ったのはダークローストのテーブルだ。その中でも、ピーベリーとブルーマウンティンが最も気に入った。どっしりとした重みと深い苦みが調和し、我々の好みにぴったり合う味だった。
もちろん妻はどっさりと購入した。
次の目的地は潮吹きパーク (Spouting Horn) だ。
波が海中の溶岩の穴の中に流れ込み、それが押し出されて、岩の隙間から塩が激しく吹き上げられる。
そして、今日の夕飯の場所へと向かう。
レストランの名前はキーオキズ・パラダイス(Keoke’s Paradise)だ。ハワイ島を訪問しているときに予約したレストランで、カウアイ島でのビッグ・ディナーをする場所だ。
ハワイアンの演奏もフラダンスの実演も伴う、いかにもハワイというお店だった。
ここの料理は魚がよいということなので、Keoki’s Style FishとPanko & Mac Nut Crusted Fishを注文して分け合った。また、パイがおいしいというので、デザートにOriginal Hula Pieを頼んだ。
アメリカで食事をしたときに、どれだけチップを払ったらよいのか悩むが、相場は20%だ。ハワイはセールス・タックス(小売売上税)が4%なので、これの5倍が目安だ。暗算を得意としない彼らを見ていると、セールス・タックスの半分を求め、それを10倍している。また、演技者に対してチップを払うのも常識だ。我々の席は、非常に近かったこともあり、それぞれの家族が20ドルずつ払った。
チップになれていない日本人にとっては、何とも面倒くさい習慣だが、アメリカではサービスに従事している人たちは、チップが主な収入源だ。このため、チップを出さないと彼らの生活に響いてくるので、必ず渡さないといけない。しかし、サービスが悪い時は少なめに、気に入った時は大目に上げて、こちらの意思を示すことができる。今回の旅行では、いくつかのお店では、18%、20%、22%のチップの額を明示した伝票を渡してくれた。
今回は2家族で食事をしている。現金主義の日本では割り勘は簡単にできるが、カードでの支払いが当たり前のアメリカではどうするのかと思ったら、”Split”と言って、それぞれのカードを出せばよい。”Exactly equal?”などと聞かれた場合には、”Yes”と言えばよい。カードとともに伝票がホールダーに入れられてテーブルに運ばれてくる。伝票はそれぞれのカードに対応しているので、伝票に書かれているカードの番号を確認して、チップと合計額を書き込む。それぞれの伝票は二枚一組になっているので、一枚をホールダーの中に、残りの一枚を持ち帰る。
チップは、アメリカ独特の制度なので、アメリカ人とともに過ごしていないと分からないことが多い。カウアイ島で利用しているコンドミニアムは週3回メイドさんが来て掃除をしてくれる。この人にも当然チップを払うが、その相場は3ドルとのこと。玄関を入ったテーブルのあたりにメッセージとともにチップを置いておくそうだ。Gayeの運転にチップを払う必要はなかったのだろうか。冗談で聞いてみたが、もちろんいらないといった。
ところで、このブログを書いているときに、食事をしたオーキオズ・パラダイスから東に1Kmも離れていないところに、カネイオロオウマ・ヘイアウ(Kaneiolouma Heiau)があることを知った。草木が生い茂っていて人が立ち入ることができなかったこのヘイアウは、2010年から復元事業が始まり、昔の姿に戻りつつある。その活動は、次のホームページから知ることができる。
www.kaneiolouma.org
機会があれば、ぜひ訪ねてみたいと思っている。