bitterharvest’s diary

A Bitter Harvestは小説の題名。作者は豪州のPeter Yeldham。苦闘の末に勝ちえた偏見からの解放は命との引換になったという悲しい物語

ハワイ旅行 チョコレート・ガーデン(十日目)

ハワイ十日目、カウアイ島三日目は、チョコレートの庭園だ。Googleでの道案内によると下図のように出てくる。一番端にあるはずの目的地(赤い印)が道の途中にありなにか変だ。
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56号線を北上していくと左側に目的地のGarden Island Chocolateが出てくる。しかし、Googleの道案内によれば、ここを通り越して、はるか先のハナレイ国立野生棒物保護区のロータリーで引き返すようになっている。56号線は高速道路なので、Googleは左折することができないと認識している。このため、Uターンできる地点を探しているのだ。我々はこの道案内に従ったために損をした。危うく集合時間に間に合わないところだった。

参加者名簿に名前を記入した後、朝食代わりにおかれていたハワイ名物の果物を食べたあと、チョコレート農園のツアーへと向かった。最初に驚かされたのが、ハワイの植物に外来種が多いことだ。

綺麗な花を見せてくれるブーゲンビリアやプリメリアは中南米が原産、ハイビスカスも園芸用の多くは外来種。馴染みのある果実もほとんどが外来種だ。マカデミアナッツはオーストラリアが原産。パパイヤはオーストラリア東部から、バナナはマレー半島から、パイナップルはブラジルからの外来種だ。マンゴーはインド・ミャンマーから、スターフルーツはアジアからだ。さらに、ココヤシは東南アジア・インド洋の島々から、ライチは中国広東省福建省から、ザボンはアジア南部から、グアバ南アメリカからだ。コナ・コーヒーはエチオピアから、そして、これから見学するカカオは熱帯アメリカ原産だ。

チョコレートはカカオの実から作られる。カカオの木を見るのはおそらく初めてだったと思う。カカオの花は枝ではなく幹に咲く。下の写真で幹のところどころに白い花を咲かせている。実は赤く楕円形をしている。
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もう少し大きくしてみよう。5223
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熟した実を割って中を見せてくれた。そこにはカカオの豆が詰まっている。この豆を焙煎し、いくつかの複雑な工程を得てチョコレートが生まれる。
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その他の植物についても説明があり、1時間かけてのツアーが終わった。そのあとは、チョコレートの試食会。チョコレートの種類ごとに説明を受け、それを試食するというプロセスを繰り返す。いやというほどたくさんの種類のチョコレートを食べ、やっと終了した。ツアーと試食を合わせて3時間のコースだった。ここは農場だけなので、説明を受けたチョコレートを購入することはできなかった。

昼食は近くにあるキラウエア(Kilauea)の町でとる。
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この町はかつてはサトウキビで栄えた。日本やポルトガルから入植者を迎えた。ところどころに歴史を伝える写真がある。
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午後は、カウアイ島の北にあるハナレイの町を散策することにした。
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ハナレイの街に入るためには、狭い鉄橋を渡らなければならない。ここは一車線だ。橋の前は双方から来る車で渋滞していた。一台一台が交代に渡るということではなさそうだ。我々が渡ろうとしたときは、3台の車が続いて渡ってきて、4台目が停車して道を開けてくれた。町の人に聞いてもルールはないそうで、適当にということらしい。橋を渡って、ハナレイに入ると、一面に畑が広がっていた。後で調べると、タロイモ畑だ。

街の中に入り、賑やかになったところで車を駐車し、あたりを散策する。最初に入った建物には、Old Hanalei Schoolという看板があった。洋服屋さんを皆で覗いてみる。この建物を出ると、ハワイの歴史を教えてくれる展示があった。ハワイ島で訪れたヘイアウを描いたものだ。
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その右手にアート・ショップがあったので覗いてみた。ハワイのスタイルなのだろうか、腰巻だけをつけた大男が現れたのでのびっくり。ポリネシアの美術品を扱っている店だ。YouTubeで、彼が宣伝している。
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ハナレイの南側は、急峻な山が迫っている。滝というよりは、川がまっすぐ真下に落ちていくような光景だ。
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夕飯は、宿舎の近くの武士道というお店で、米国味の海苔巻きや寿司を食べた。EdとGayeは週末までカウアイ島に残るが、我々はあす帰国する。旧交を温めることができとても良い旅だった。食事の前に、日本製のビールで乾杯した。