bitterharvest’s diary

A Bitter Harvestは小説の題名。作者は豪州のPeter Yeldham。苦闘の末に勝ちえた偏見からの解放は命との引換になったという悲しい物語

四国・中国旅行ー金比羅神社・芝居小屋

旅行2日目午前は琴平町。宿泊した敷島館の前は、「こんぴらさん」として知られている金比羅宮に通じる参道。この神社の祭神は、大物主神崇徳天皇である。大物主神は三輪氏の祖神。また大国主神の異名ともされている一方で、大国主神の分身として国造りに協力し、国譲りののちは諸々の国津神を率いて宮廷を守護したともいわれている。崇徳上皇は、藤原頼長とともに、皇位継承問題や摂関家の内紛に起因する保元の乱(1156年)で、後白河天皇藤原忠通に敗れ、上皇は讃岐に配流され、金比羅宮に合祀された。

金比羅宮は、象頭山の中腹に位置している(写真でクレーンで重なっている山の左あたり。山の右側が象の頭に似ているとされている)。

本宮までは、785段もの長い階段が続く。

本教総本部。

大門

こんぴら名物となっている加美代飴は、大門内にある5軒の飴屋(特別に五人百姓と呼ばれている)のみに販売が許されている。先祖が御祭神の供養を行なっていた功労が称えられ、神事における役目となった。

表書院。入母屋造、檜皮葺で、万治年間(1658-60)の建設と伝えられている。

祓戸社。

旭社。総欅材、2層入母屋造、天保8年(1837)建立の重要文化財

賢木門(さかきもん)。唐破風と千鳥破風の棟が交錯、檜皮葺。長宗我部元親の寄進(天正12年(1584))。

本宮。檜皮葺、大社関棟造、1878年再建。


楽殿

金毘羅宮に参拝したあと立ち寄ったのは、旧金毘羅大芝居「金丸座」。天平6年(1835)に建てられた、現存している中では最古の芝居小屋。金丸座という名称も明治33年に付けられた。昭和45年に国の重要文化財に指定され、昭和47年から4年間かけて現在の地に移築復元された。
正面。

入り口の下足場。履物札が並んでる。

客席。マスの中にかつては4人座ったが、現在では3人

天井。紙吹雪を流せるように格子穴となっている。

控部屋。



回り舞台の下部

付近にあった琴平町の公会堂。昭和7年(1932年)の建造。

金陵の郷。江戸時代からの酒蔵をそのまま残し、酒造りの歴史と文化を紹介していた。

昼食は土器川から少し入ったセルフうどん「おかだ」で取った。昨日に続いてさぬきの食文化を堪能し、午後の見学場所へと向かった。