bitterharvest’s diary

A Bitter Harvestは小説の題名。作者は豪州のPeter Yeldham。苦闘の末に勝ちえた偏見からの解放は命との引換になったという悲しい物語

ハワイ旅行 ボタニカル・ガーデンを訪問(七日目)

ハワイ旅行七日目はボタニカルガーデン。アメリカ人の休暇の楽しみ方は、日本人とはずいぶんと違っている。我々は有名な遺跡や評判のよいお店をいくつ回ったかを、ともすれば競っているのに対して、彼らはゆっくりと時間をかけて、初めてであった人とのおしゃべりを楽しんでいるように見える。そのため、彼らの旅行はゆったりとしていて、長い時間をかける。GayeとEdは春には南アフリカを1カ月も旅行したし、今回も、もっとずっと長い期間を提案してきた。日本での我々の日程を考えると1週間がやっとだったが、最大限に伸ばして10日余りにした。

今回の旅行は、彼らのスタイルに合わせて、一日一か所にしてそこで楽しむことが原則だ。観光地の名所・史跡を見るということももちろん目的に入っているが、それよりはそこで出会った人々とのおしゃべりを楽しむことのほうが大切だ。

この日は、前日カヤックツアーに行くときの道すがらに見つけたボタニカルガーデンだ。少し長いがその名前は、パウ・マウ・プレース・植物園(Pua Mau Place Arboretum and Botanical Garden)だ。植物学者のプレイス博士(Virgil Place)によって、1974年に造られた。
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このガーデンはハワイ島の西側にある。ハワイ島は東側が湿潤で、西側は乾燥している。ガーデンを作る前のこの土地は、砂漠に近かったそうだ。膨大なお金をかけて、植物が成長できるように、水やりなどの設備を整えたそうだが、それを維持していくのは大変だろうと容易に想像できる。

あらかじめ電話をしておいたので、案内をしてくれるイリナ(Irina)さんが出迎えてくれ、入場料を払うやいなや、彼女の説明が始まった。まるで、大学の講義を受けているようだった。一本、一本の木について、名前の由来に始まり、その性質などについて、質問を織り交ぜながら、分かりやすくしかもとても専門的に説明してくれた。聞いているときは分かった気になったのだが、二週間以上もたってしまった今となっては、詳しい説明だったということだけが強く印象に残っているのみだ。

ただ、蜘蛛の糸には、虫を捕まえるための粘り気のあるものと、卵を包むための乾いた糸があるという説明だけは、そうだったのかと納得したためよく覚えている。樹木の方はその場限りの知識になったので残っていないのだろう。

イリナさんの英語の発音はとてもきれいだったが、米国人の発音と比べると少し強く発音している音があったので、ヨーロッパのどこかの国から移住してきたのだろうと想像した。説明はなんと1時間以上にもわたり、その後の我々には植物園を巡る体力はあまり残されていなかった。

わすかに残っている体力で、ガーデンを小半時回った。道に沿って、ブーゲンビリアが所々に咲いていた。
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クジャクもいた。
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土地の芸術家が作った作品もあった。
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帰り道にマラサダ(ドーナッツ)を販売しているトラックを利用したお店を発見した。複数の集団が購入していたので、我々も仲間入りした。その中の一つの集団は、4人の水着姿の若い女性たちだった。写真を撮ってくれとGayeが頼まれた。あとでGayeから聞いたところでは、カリフォルニア大学サンフランシスコ校の学生だった。ここは医学を専門とした著名な大学だ。日本とは制度が異なり、米国の医学部はいずれかの学部を卒業した後に進学する。従って、アメリカの医学部は学部はなく大学院だけだ。サンフランシスコ校も大学院だけのこじんまりとした大学だ。米国中間選挙の前だったので、別れ際に、どの政党にとは言わないけれど選挙には行くように、とGayeが彼女たちにお願いした。選挙への関心の高さが伝わってきた。

そのあとマカデミア・ナッツのお店を訪れて、お土産を仕入れた(写真はTripAdvisorより転載)。
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ワイ島最後の夜は、ラバラバ・ビーチクラブ(Lava Lava Beach Club)で地元のビールを飲んだあと、食事をした。我々は、主食にココナッツ・シュリンプ(Coconut Shrimp)とアヒ(Chinese five spice rubbed Ahi)をとった。残念ながら写真は撮らなかったので、昼間の写真だがTripAdvisorより転載しておこう。
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帰宅した後、パッキングを行い、翌日のカウアイ島に向けての準備に入った。