bitterharvest’s diary

A Bitter Harvestは小説の題名。作者は豪州のPeter Yeldham。苦闘の末に勝ちえた偏見からの解放は命との引換になったという悲しい物語

横浜市歴史博物館で「サムライ Meets ペリー With 黒船  海を守った武士たち」を見学する

1854年という年は横浜にとっては特別な年なのだろう。この年の西暦3月31日(和歴3月3日)に日米和親条約が当時の武蔵国久良岐郡横浜村字駒形(神奈川県庁・横浜開港資料館の付近)で締結された。一寒村に過ぎない横浜が歴史的な場所になった瞬間である。条約を締…

若い番号の新千円札を見ました

3日に新しい日本銀行券が発行された。20年ぶりの改刷だそうで、この日は新札を求めて銀行の両替機の前には列ができたようである。私自身が新札を手にするのはしばらく後になる事だろうとあまり関心も示さないでいたら、思いがけず翌日に実物を見る機会を得た…

松本の博物館・美術館を訪ねる

旅行5日目で最終日、市街の東と西にある博物館・美術館を見学の予定である。その間は5km近く離れていて、往復すると10kmになる。この距離だと公共の交通機関をうまく利用したくなる。嬉しいことに、松本市は観光客のために松本周遊バス「タウンスニーカー」…

松本市内の博物館・歴史的建造物を見学する

4日目は松本城の見学だけではない。その周辺にある博物館や歴史的建造物も訪れた。それは下図のとおりである。 松本駅から松本城へ向かうときに伊勢町通りを利用した。道に沿って人工的な小川があるのを見つけ、巧みに水を流している仕組みに感心した。道の…

国宝・松本城を見学する

旅行4日目。この日の第一の目的は国宝の松本城を見学することである。同級会でクラスメートに、2年生の遠足で松本城へ行ったでしょうと尋ねてみたら、覚えている人はいなかった。この記事を書くにあたって、誰も知らなかったので不安になり、手元にあった卒…

北信で高野辰之記念館・中山晋平記念館を訪ねる

旅行3日目。中学時代のクラスメートと小学唱歌で知られる高野辰之と童謡・新民謡で知られる中山晋平の記念館を訪ねた。クラスメートの中に音楽好きの人がいて、訪れた方が良いというので、それではということになった。高野辰之記念館は、飯山と中野の2か所…

十日町市博物館であまたの国宝土器を鑑賞する

さて、今回の旅行の本命中の本命、国宝土器の見学である。縄文時代の遺品で国宝に指定されているものはそれほど多くなく、土偶5体とここ笹山遺跡出土の深鉢形土器だけである。土偶は個体ごとの指定である。しかし、深鉢形土器は笹山遺跡で発掘された土器類の…

国宝満載の十日町市博物館・常設館を訪れる

旅行に出て2日目。この日は忙しい。同級会があるホテルまで移動しなければならないが、途中、十日町市によって火焔型土器を見学しようと思っている。馬高遺跡のものは重要文化財であったが、ここは国宝である。新潟県で唯一国宝に指定されているのは、笹山遺…

新潟県立博物館と長岡・摂田屋地区を訪れる

馬高博物館を見終わり、次の見学場所は新潟県立歴史博物館である。徒歩で15分ほどのところだが、1時間近くも見学した後での荷物を引っ張りながらの歩きだったので、はたからはととぼとぼと歩いているようにきっと見えたことだろう。もう歩くのは嫌と感じ始め…

火焔土器を鑑賞するために長岡市・馬高縄文館を訪ねる

前回の記事で説明した建長寺を訪れる前日まで、実は、新潟と長野を旅行していた。身近な人から遊びまわっていると言われかねないのだが、暑くないこの時期にできるだけ色々なことをしておこうと思い、機会をとらえては行事に参加したり、自分で作ったりして…

鎌倉五山第一位の「建長寺」を見学する

天気がなかなか定まらないこの時期に、外での活動が楽しいものになるかならないかは、運次第ということになる。かつては雨が降ると、あなたが雨男/雨女だからと、責任のなすりあいをして、憂さを晴らしたものである。天気予報の精度があがり予測が大きく外れ…

飛鳥時代の復元倉庫を見学する

川崎市高津区に古代の高床倉庫が復元され、先日「橘樹歴史公園」として公開された。最寄り駅はJR南武線の武蔵新城駅だが、1.6kmほど歩かないといけない。バスだと、JR南武線・東急東横線の武蔵小杉駅と東急田園都市線の鷺沼駅を結んでいる路線を利用し、影向…

藤沢宿を散策する

藤沢は、東海道五十三次の一つの宿場であるとともに、鎌倉、八王子、大山、厚木へと分岐する交通路の結節点でもある。そして、江戸、京、箱根、大山などへの旅行客で賑わった。現在の繁華街は駅周辺だが、江戸時代は遊行寺近くの宿場街であった。変化の様子…

横浜・長津田に旗本の菩提寺を訪ねる

退職してすぐのころに、知人に誘われて大分県を訪れた。その時に紹介された方々が、私の実家はXX藩の家老だった、私のところはYY藩の家老の末裔、私もまた同じなどと紹介され、大分県にはこんなにもたくさんの家老の子孫の方々がいるのかと驚かされたことが…

鯛と野菜のオーブン焼き

時々行く大量仕入れの安売り店で、鯛を丸ごとしかもとても安い値段で売っていたので、夕食に使おうと思って購入した。当初は、オーストラリアの友達から教わった、素晴らしいほどに手抜きのオーブン焼きにしようと思っていたが、料理をする時間に余裕があっ…

新宿歌舞伎町で大歌舞伎を鑑賞する

新宿の歌舞伎町で歌舞伎を鑑賞した。歌舞伎が演じられるのは、銀座の歌舞伎座だろうと言われそうだ。確かに、町名は歌舞伎となっているが、古典芸能の歌舞伎のイメージはなく、憂世を浮世にしようとする「かぶきもの」で溢れている繁華街のイメージが強い。…

神奈川県立歴史博物館で「近代輸出漆器のダイナミズム」を鑑賞する

神奈川県立歴史博物館で「近代輸出漆器のダイナミズム」が開催されている。3月には横浜市歴史博物館で「ヨコハマの輸出工芸展」が開催された。神奈川県での主要な二つの博物館がほぼ同時に輸出工芸品を取り上げたのには何かわけがあるのだろう。横浜が開港…

横浜・山手の西洋館を訪ねる

中学校の同期の仲間たちで、歴史散策と称して都内近郊の景勝地を定期的に訪れている。今回は、横浜の山手・山下地区にバラを見に行こうということになったので、その下見に出かけた。この地域を、いかにも横浜らしいハイカラな街と感じている人も多いだろう…

津軽・弘前を旅するー明治時代の建物

シリーズ「津軽・弘前を旅する」の記事は、近代化を象徴する建物で締めくくることにしよう。まずは経済の血液ともいえる金融の分野、その中で中核をなす銀行から始めることにしよう。もうすぐ、渋沢栄一が新一万円札になって登場する。銀行には、一万円札を…

津軽・弘前を旅するー武家屋敷街

弘前城の北には、江戸時代の趣を残した中・下級武士の屋敷街がある。そして、そこには武家屋敷が4軒ほど保存されている。この地域は、「弘前市仲町伝統的建造物群保存地区」と呼ばれ、昭和53年(1978)には、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された。広さ…

津軽・弘前を旅するー最勝院五重塔

弘前城の桜を思う存分に楽しんだ後、南に1.5kmほど離れている最勝院五重塔*1を見学に行った。この五重塔は重要文化財に指定されている。弘前市のホームページによれば、次のように説明されている。「この塔は、寺伝によれば初代藩主為信の津軽統一の過程で戦…

津軽・弘前を旅するー禅林街

禅林街の案内板のタイトルは「史跡 津軽氏城跡 弘前城跡長勝寺構」で、弘前城の一部であることを示している。そして、そこには次のように記されていた。「戦国時代に堀越城を拠点として津軽統一を成し遂げた津軽藩祖為信が新城(弘前城)を計画し、2代信枚が…

津軽・弘前を旅するー弘前藩菩提寺・長勝寺

江戸時代の弘前藩主は津軽氏である。移封されることもなく、江戸時代ずっと続いた。菩提寺もずっと弘前にあったが、戦国時代には藩主とともに移動している。その菩提寺は長勝寺である。司馬遼太郎さんの『街道をゆく』の中の「北のまほろば」の中で、長勝寺…

津軽・弘前を旅するー弘前城と歴史

今回弘前を訪れた主な目的は、満開のソメイヨシノを心ゆくまで堪能することであったが、その他にもいくつかの目的があった。その一つは、小説や紀行文で興味深く描かれている弘前の地を踏み、そこの歴史に触れてみたいという願いであった。青森県は、江戸時…

津軽・弘前を旅するー弘前さくらまつり

これを逃したら二度とチャンスは訪れないだろうと、ちょっと大げさ過ぎるが危機感を抱き、すべての予定をキャンセルして(これも大げさ)、みちのくの弘前公園を訪れた。目的はもちろん満開のソメイヨシノを堪能することである。弘前公園は日本三大「桜の名所…

ジョシュア・ヤッファ著『板ばさみのロシア人』を読む

高校生の頃か大学生の頃か定かではないのだが、学生時代に感銘を受けた書物の中に、ルイス・ベネディクトさんの『菊と刀』がある。文化人類学に関心を持っていた頃で、国ごとにあるいは地域ごとに行動が異なるのはなぜだろうと疑問に感じていた。ベネディク…

辰野金吾設計の東京駅・駅舎を上から眺める

辰野金吾は明治を代表する建築家である。彼は嘉永7年(1854)に佐賀県に生まれる。工部大学校(東京大学工学部)の第一期生として入学し、ロンドン出身の建築家ジョサイア・コンドルに学び、明治12年(1879)に卒業した。英国に留学し、バージェス建築事務所、ロン…

早春の四国・中国旅行-美術館巡り・大原美術館

今回紹介するのは美術館。それも長い歴史を誇る民間の大原美術館である。岡山駅からは山陽本線を利用して倉敷駅で降り、さらに歩いて15分ぐらいのところにある。 開館はなんと昭和5年(1930)で、これから6年後には開館100年を迎える。創立者は倉敷の実業家・…

早春の四国・中国旅行-民俗芸能巡り・阿波踊り

鳴門大橋を渡ると、ここは四国・阿波国(徳島県)である。「踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆あほなら踊らにゃ損々」の掛け声で始まる阿波踊りで有名なところである。今日では阿波踊りはブランド化されているので、何か特別な踊りのように思えるが、本を正せば盆…

早春の四国・中国旅行-民俗芸能巡り・淡路人形座

明石海峡大橋と鳴門大橋が開通して以来、淡路島を素通りする観光客も増えたようだが、今回は淡路島に立ち寄り、伝統文化を鑑賞することとした。最近は、淡路島と言われると、たまねぎを思い浮かべる。栽培が始まったのは130年前で、昭和39年には栽培面積が30…