bitterharvest’s diary

A Bitter Harvestは小説の題名。作者は豪州のPeter Yeldham。苦闘の末に勝ちえた偏見からの解放は命との引換になったという悲しい物語

榎本渉著『僧侶と海商たちの東シナ海』を読む

面白そうな本はないかとアマゾンのブログをくくっていたら、日本史の範疇に収まりそうもないタイトルを見つけた。前回紹介した本郷恵子さんの本と同じシリーズ「選書日本中世史」の一冊として10年ほど前に刊行された。評判が良かったのだろう、昨秋、文庫版…

本郷恵子著『将軍権力の発見』を読む

室町時代はあまり人気のない時代のようだ。前後の鎌倉・戦国には傑出した人物が多いのでその陰に隠れてしまうのだろう。室町時代は足利氏が将軍家で、NHKの大河ドラマ『麒麟がくる』でも、15代将軍の義昭はかわいそうなくらいに弱々しい。最後の将軍だから仕…

ストーン・サークル―田端環状積石遺構を訪ねる

近辺にはない材料を購入するために、普段はほとんどいくことのない町田市北部にショッピングに出かけた。探していたものも容易にみつかり、それを車に詰め込んでいるときに、近辺に遺跡があることを思い出した。グーグルマップで検索すると、京王線多摩堤駅…

坂井孝一著『源氏将軍断絶』を読む

昨年は、コロナウイルスの影響で、楽しみにしていた旅行もかなわず、「本を友にして」の生活となってしまった。ウィルスの方は、残念ながら、似たようなあるいはもっと悪い状況が続きそうで、本とはさらに仲良しになりそうだ。しかし出会った時の思い出は、…

コスパのよいクリスマスイブ用こんがりローストチキン

コロナウイルス感染防止のために、今年は孫たちが参加しないクリスマスイブとなった。例年であれば、ターキーを焼いて賑やかに楽しむのだが、今年は寂しく夫婦二人だけとなった。ターキーではとても手に余るので、今年はチキンを焼くことにした。近くの激安…

海老名の古刹「龍峰寺」を訪ねる

11月中旬の雲一つない見事に晴れ上がった日に、海老名市の古刹「龍峰寺」を訪れた。この10月から新たなボランティアが加わり、その先で知り合いとなった仲間たちと一緒である。コロナ禍の昨今では、当たり前と見なされ、奇妙とは感じなくなった悲しい現象な…

コロナ禍のなか、大山阿夫利神社を参詣する

秋の天気は移ろいやすく、暖かい日差しを楽しめる日はそうそうあるものではない。時間をかけて計画した旅行が、思いもかけない悪天候のために、まったく報われなかったという経験は誰にもあるだろう。逆にお天気様任せにして気ままに行動したら、期待以上に…

Webミーティングと自動翻訳

コロナウイルスとの共存という言葉は好きではないが、世界中にこれだけ蔓延してしまうとその根絶はほとんど絶望的である。感染することのリスクをある程度覚悟しながら、社会生活を前に進めざるを得ないのだろう。博物館でのボランティアガイドも以前とは形…

曼殊沙華を満喫するために西方寺へ

9月最後の日、曼殊沙華(彼岸花)を鑑賞するために、横浜市の港北ニュータウン近くの新羽にある西方寺を訪ねた。この寺は800年前に鎌倉に創建され、500年前に現在の地に移築されたそうである(鎌倉極楽寺の境内古絵図の右下隅に西方寺と記されている)。最寄り駅…

一遍上人ゆかりの無量光寺を訪ねる

今年初めての秋晴れの日(28日)に、相模野に一遍上人ゆかりの無量光寺を訪ねた。一遍上人は、諸国を巡り歩き、行く先々で「南無阿弥陀仏」と書かれた念仏札を配布して、人々に念仏を唱えることを勧めた時宗の開祖として知られている。人生のほとんどを遊行し…

相模国一之宮の寒川神社を訪ねる

10月1日から東京都出発・到着の旅行も、GoToキャンペーンの仲間入りとなるようだ。本当に大丈夫なのかと疑われる中、昨日の朝のニュースで、推進派の人たちは社会的距離(social distance)を保てば大丈夫と主張していた。このニュースのあと、イギリスに関連…

おまかせボタン付きオーブンレンジで、野菜つき肉料理を楽しむ

コロナウイルスから逃れるために中断となっていた活動が、本格的にとはいかないまでも、いよいよ来月から開始されることとなり、少しずつ準備を始めている。巣ごもり中の大きな変化は、妻と競うように「お家パン」作りを始めたこと、それが高じて本格的にな…

ドライトマトを用いたラムチョップの煮込み

8月になってやっと梅雨が明けたと思ったら、いきなり耐えきれないほどの暑い日が訪れ、そのあとずっと続いている。先ごろのニュースによれば熱中症での死亡者が昨年をすでに上回ったそうだ。この暑さに耐えるために、我が家では夜中でもずっと冷房をかけっ…

家庭用のオーブンレンジでフランスパンを焼く

コロナウイルスとの戦いに対して、背反する政策が、政府と東京都から打ち出され、都民の対応は混乱したようである。自粛を求める都の政策に天気が加担したのであろうか、本来ならば東京オリンピックを迎えて輝いていたはずの4連休は、梅雨の典型的な空模様と…

クルミのねじねじパンに挑戦

コロナウイルスはとても正直だと思う。人と人の接触を制限すると収束し、大丈夫と思って規制を緩めると広がる。休戦のときがあるのではと儚い期待を抱いたが、最近の様子を見ると叶わぬ夢になりそうである。巣ごもりの状態が間断なく続きそうな気配さえ感じ…

横浜市農村生活館みその公園『横溝屋敷』を訪れる

家にこもっての読書にもさすがに飽きてきて、毎日の散歩で行く場所よりも離れたところに行きたいという衝動にかられ、横浜市鶴見区にある古民家を訪ねてみた。東横線大倉山駅から歩いて25分の距離だが、コロナの流行が下火になったとは言えないこの時期に、…

日本の歴史公園100選に選ばれた薬師池公園を訪れる

中先代の乱の古戦場「井手の沢」のあとに訪れたのは薬師池公園、2007年には「日本の歴史公園100選」にも選ばれた町田市を代表する公園で、季節に応じて、梅、椿、桜、花菖蒲、古代ハス、紅葉などを楽しむことができる。いまの時期は花菖蒲と紫陽花である。公…

中先代の乱の戦場「井手の沢(菅原神社)」を訪ねる

東京都のコロナウイルス感染者は特定の場所に限定されているようであり、都下のはずれに感染者がいるはずもないと考え、空っとよく晴上がった17日に、近くの歴史遺跡を訪れた。その場所は、町田市の菅原神社。この場所は、鎌倉幕府が終わり、建武の新政が成…

チキンライムアフリカ風

またまた手軽に作れるチキン料理の紹介である。前のレシピもそうだったが、今度のレシピの出どころは、堤人美さんの『こんがり焼くだけレシピ』である。この本には、野菜と、野菜・肉あるいは魚介とを組み合わせた料理、いずれもがオーブンあるいはトースト…

鶏肉のプチ塩釜焼き

コロナウィルスによる自粛が解除される中、外に飛び出す人も増えてきているようだが、もう少し様子を見極めたほうがよさそうに思えるので、家での料理作りをしばらく楽しむことにした。前回は4日もかかる長丁場のラザーニャに挑戦したが、今回は簡単に作れる…

プロのレシピでラザーニャ・エミーリア風に挑戦するー仕上げ

4日間かけての調理も、いよいよ最終段階、これまでに作ってきたパスタとソースを使っての仕上げである。ここまでの作業が台無しにならないことを祈りながら、そしてレストランで味わえるような魅力的なディナーとなることを期待して、ラザーニャ・エミーリア…

プロのレシピでラザーニャ・エミーリア風に挑戦するーベシャメルソース作り

ミートソースに加えてもう一つ用意しておくのが、ベシャメルソース(sauce béchamel)である。材料はこの通り乳製品が多い。ダマにならないように作るのがコツである。 ベシャメルソースは次のようにして作成した。中火で、フライパンにバター(40g)を溶かした…

プロのレシピでラザーニャ・エミーリア風に挑戦するーボローニャ風ミートソース作り

ミートソースはこの料理のかなめだ。そのため使う食材の種類も半端ではない。ひき肉を中心に香味野菜、ハーブ、香辛料などがオンパレードだ。 最初に野菜を炒める。材料は玉ねぎ(1個)、にんじん(1本)、セロリ(1本、頂いたレシピは2本の指定だが、購入のとき…

プロのレシピでラザーニャ・エミーリア風に挑戦するー生地作り

昨年暮れ、飯田橋にあるイタリアンレストランで、かつての職場の同僚と、ラザーニャを食した。とても美味しかったのでそのことを告げたところ、ありがたいことに、後日そのレシピを頂くことができた。折角なのですぐに試してみたかったのだが、運の悪いこと…

Ubuntuに搭載の代数幾何学用ソフトMacaulay2を遠隔操作でWindowsマシンより利用する

表現可能関手の記事を書いているときに、表現可能という専門用語が代数幾何学からの由来であるらしいことを知り、代数幾何学を少しでも理解しようとして、よさそうな参考資料を探して読んでいるときに、Macaulay2と呼ばれるソフトがあることを知った。これは…

レモンビスケット

馴染みの店のfacebookでレモンビスケットを見つけた。お店の人がイタリアでの修業時代のレシピを紹介してくれたものだ。巣ごもりが続く中、気晴らしにと挑戦することにした。簡単そうに見えたのだが、やっと3回目に家族に出しても大丈夫だろうと思われるも…

圏論:ストリング・ダイアグラム ー 米田の補題

4.米田の補題 いよいよ米田の補題の証明である。これは次のようになっている。局所的に小さい圏\(\mathcal{C}\)(任意の2対象\(A,B\)に対して\({\rm Hom(A,B)}\)の類が集合となっているような圏)について、共変\({\rm Hom}\)関手\(h^A:\mathcal{C} \rightar…

圏論:ストリング・ダイアグラム ー 表現可能関手

3.表現可能関手 世の中のものにはそれぞれ名前がついているのが普通で、いちいちその由来を考えることはないが、時々なぜと頭を悩ませるものがある。表現可能関手(representable functor)もその一つだ。この関手が、何を表現可能にしてくれるのだろうと考…

圏論:ストリング・ダイアグラム ー 異なる随伴の定義が同値であることの証明

2.2 余単位-単位随伴による定義 随伴の定義には先に説明したもののほかに、いくつかの同値な言い換えがある。その中で、よく知られているものに、余単位(counit)-単位(unit)随伴がある。これは次のように定義される。圏\(\mathcal{C}\)と\(\mathcal{D}\)…

圏論:ストリング・ダイアグラム ー 随伴

2. 随伴 ストリング・ダイアグラムでの表現にも慣れてきたので、いきなりジャンプして、圏論の真髄ともいえる随伴について考えることにしよう。 2.1 随伴の定義 ウィキペディアでは、随伴を次のように定義している(但しここでは記号は変えてある)。圏\(…