bitterharvest’s diary

A Bitter Harvestは小説の題名。作者は豪州のPeter Yeldham。苦闘の末に勝ちえた偏見からの解放は命との引換になったという悲しい物語

2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧

雪舟にみる室町時代の生き方

毎年恒例になっている研究会での年一回の発表をした。今回は、島尾新さんの『画僧 雪舟の素顔 天橋立に隠された謎』をベースにというよりも、この本に頼り切って、発表を行った。このため、島尾さんの著書の紹介ともいえるのだが、それでも室町時代の特徴を…

室町時代中期の水墨画僧・祥啓の作品に触れる

神奈川県立歴史博物館で特別展『あこがれの祥啓』を開催している。祥啓という画僧を今でこそ知る人は少なくなったが、江戸時代には贋作も出るほどの人気があった。祥啓が活躍した時代は、室町時代の中期で、雪舟と同世代かあるいは少し下がる世代である。し…

高崎市・かみつけの里博物館を見学する

高崎市には歴史博物館が多い。今回はその一つのかみつけの里博物館の見学である。 博物館の入り口。 展示室に入ると大きなジオラマがある。6世紀初めに榛名山が噴火し、保渡田古墳群とその周辺が受けた影響を描き出してくれる。右上には二子山古墳・八幡塚古…

群馬県高崎市の保渡田古墳群を見学する

今回の旅行もいよいよ最終日、前々から行きたいと思っていた保渡田古墳群を訪ねる時が来た。群馬県には古代の遺跡がたくさんある。その中でも古墳は際立って多く、4~7世紀の時代を知るのには格好の場所である。先ず群馬県の古墳がどのように推移したのかを…

戸隠神社に行く

今回の旅行の主目的であるクラス会は北志賀高原で行われた。Wikipediaによれば、ここは志賀高原に含まれないようだが、同じようにスキー場としてよく知られている。しかし流石にこのシーズンは閉じているホテルの方が多い。17時にホテルに集合で、温泉に入り…

松代で真田邸・真田家菩提寺を訪ねる

松代は、江戸時代の情緒を残す落ち着いた佇まいの素晴らしい町だ。松代城が残っていればもっと素敵なのだが、今も進んでいる復元事業に期待しよう。江戸時代には、重なる火災や洪水の惨事に遭遇し、初期の松代城の建物は早くに失われた。中頃には本丸はすで…

松代城・藩校文武学校を訪れる

クラス会は夕方からなので、午前中は空いている。それではということで、城下町の松代を訪ねることにした。この町は現在は長野市の一部になっているが、子供の頃は埴科郡松代町であった。昭和41年に合併して現在に至っている。この町の現在の人口は1.7万人弱…

長野・善光寺を訪れる

この季節は日が長い。長野に戻り、ホテルにチェックインしてしばらく休んだ後でも、陽が高かったので、善光寺詣りをすることにした。善光寺には子供の頃からたびたび訪れているので、よく知っているはずの寺だが、その由来については知らない。Wikipediaで調…

森将軍塚古墳館で大規模な竪穴式石室を見学する

古墳を見学した後は、出土品を展示している古墳館を見学した。2階の展示室に入室してまず目につくのは、中央部に設けられた大きな竪穴式石室である。古墳での埋葬方法は、竪穴式石室、粘土槨、横穴式石室など複数種類ある。竪穴式石室は、他の埋葬施設と同じ…