bitterharvest’s diary

A Bitter Harvestは小説の題名。作者は豪州のPeter Yeldham。苦闘の末に勝ちえた偏見からの解放は命との引換になったという悲しい物語

Haskellで学ぶ圏論・入門編

デカルト圏論(応用)

1.型付きラムダ計算 バークレイの修士課程の学生だったころに、後にチューリング賞をとることになるM. Blum教授から"Theory Of Algorithms"の講義を受けた。日本の講義と比較すると、バークレイの先生たちの多くは、系統だってわかりやすく説明してくれる…

デカルト閉圏(理論)

錦織圭が世界の4強に肉薄するような強さを発揮してくれているためだと思うが、テニスの実況中継が格段と増えた。このため、居ながらにして、一流の選手たちが見せてくれる華麗なプレーを楽しむことができる。この数か月、南ヨーロッパでの戦いが続いている…

Haskellで学ぶ圏論・入門編 写像で扱うことの利点(3)

アントレプレナー(entrepreneur)は、元々は、フランス語である(フランス語での発音はアントルプルヌール、古いフランス語ではentreprendre)。企業家、実業家と訳されることが多いが、その語源はenとghendで、enはbetweenを、ghendはtakeを意味する。日本語…

Haskellで学ぶ圏論・入門編 写像で扱うことの利点(2)

ぎっくり腰のぎっくりは「びっくり」の訛りのようだ。国や場所によってこの時の表現は異なる。上品でない単語が多く繰り出されるシリコンバレーであれば、”My lower buck is fucked up!”だろう。今まで元気に動いていた状態から全く身動きのできない状態への…

Haskellで学ぶ圏論・入門編 写像で扱うことの利点(1)

少し、記事が途絶えてしまったが、13日(月曜日)にぎっくり腰になってしまったことが影響している。話には聞いていたが、なかなか難儀な病(?)である。姿勢を変えようとすると痛みが走る。特に、長く座った後、椅子から立ち上がろうとすると激痛が走るの…

Haskellで学ぶ圏論・入門編 写像を対象に (モノイド圏)

1.モノイド圏 四則演算や論理演算など、単位元を有し結合律を満たす二項演算はモノイドと呼ばれる。この圏は次のように構成される。 (1) 対象:一つ(通常★で表される) (2) 射:二項演算子の左あるいは右に表れる数(あるいは元) (3) ドメインとコドメイ…

Haskellで学ぶ圏論・入門編 写像を対象に

1.圏の定義 一般的に、圏は次のように定義されている。圏は5つの要素と二つの条件により構成される。5つの要素は次のようになっている。(1) 対象 圏は対象を有する。対象は、通常は大文字を用いて、\(A,B,C,..\)と表す(対象は多くの場合何かの集まりで…