bitterharvest’s diary

A Bitter Harvestは小説の題名。作者は豪州のPeter Yeldham。苦闘の末に勝ちえた偏見からの解放は命との引換になったという悲しい物語

2018-01-01から1ヶ月間の記事一覧

とろっと柔らかめなスクランブルエッグ

朝の食卓の用意は忙しい。パンを焼いている5分間の間に、コーヒーを沸かし、1~2品のおかずを調理しなければならない。順序だてて、手際のよい処理が必要だ。このような要求に応えてくれるのは、スクランブルエッグだ。手間暇をかけないでも、楽しんでもらえ…

極限-Readerと極限

3.3 \(Reader\)と極限 ここまでの記事で、\(Reader\)の使い方と定義について詳しく説明した。この記事では、さらに理解を進めるために、圏論での極限とのかかわりについて説明しよう。圏論は、様々な数学の分野で共通に成り立っている性質について論じる…

極限-HaskellでのReaderを定義する

3.2 \(Reader\)を定義する Haskellでは\(Reader\)を用意している。Control.Monad.Readerというモジュールを読み込めば、使えるようになっている。しかし、このモジュールを理解しようとすると、忍耐力を必要とする。汎用性を高めるために、\(Reader\)が、…

メジナの香草焼き

お正月の料理にも飽きた正月8日に、例によって近くの超安売りスーパーに出かけた。我が家は、東京都に属しているのだが、遠くないところにある境川を越えると神奈川県になる。隣県側は製造関連の企業が多いことで知られていた地域だ。かつては、軒並み大きな…

極限-HaskellでのReaderについて

3.Haskellでの極限と余極限 これまでの記事で、極限と余極限の説明をしてきた。数学的な記述が主で、Haskellを学ぼうとしている人は、役に立たないなと感じたことだろう。圏論での積や余積は、乗算や加算、あるいは、論理積や論理和と関係があることは、直…

極限-余極限の例

2.2 余極限の抽象化 前回と同じように、余極限を抽象化してみよう。ここでは、下図のように、三つの圏を用意する。最初の圏\(\mathcal{C_0}\)は、余錐の頂点からなる圏だ。次の圏\(\mathcal{C}\)は余錐で構成される圏だ。最後の圏\([\mathcal{I,C}]\)はイ…

極限-余錐と余極限の定義

2.余極限 極限と双対の関係にあるのが、余極限である。 2.1 余錐と余極限の定義 前回までの記事で、極限について説明してきた。極限は錐(cone)を用いることで定義した。即ち、ある圏の中で錐が定義できたとする。そのような錐は、複数あっても一つでも…