bitterharvest’s diary

A Bitter Harvestは小説の題名。作者は豪州のPeter Yeldham。苦闘の末に勝ちえた偏見からの解放は命との引換になったという悲しい物語

2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

岡本裕一朗著『ポスト・ヒューマニズム テクノロジー時代の哲学入門』を読む

コロナウイルスに感染する人の数は、予想をはるかに超えて急激に減少し、多くの人は、この状態が維持されることを願っていることだろう。ところでコロナウイルスが終息したあとに訪れる世界は、起きるまえの継続なのだろうか、それともカタストロフィックに…

出羽三山を訪れる

先週の土曜日から日曜日にかけて、山形県の出羽三山を訪れた。山岳信仰・修験道の地として有名ということ以外はなにも知らない。山形県も蔵王に行ったことぐらいしかない。百聞は一見に如かずなので、一度見ておこうと思いツアーに参加した。ほとんどがバス…

家族システムの変遷(IV) 源氏物語より平安時代の家族システムを探る

今年は残暑が厳しいと感じていたら、突然に秋がやってきて、北海道からは雪の便りが伝えられ、季節の急激な変化にビックリしている。同じように、あれほど多くの人に脅威を与えたコロナウイルスも、驚くほどの速さでしぼみ始めている。このまま続いてくれる…

伊藤俊一著『荘園』を読む

伊藤俊一さんが書かれた『荘園』は高い評判を得ているようである。日本の中世の骨格をなしたのは荘園であるが、領主と農奴という単純な構造からなる西洋のそれと比較すると、土地が幾重にも権利化されいて実態を捉えにくい。また荘園に対する考え方も、かつ…