レシピ
キルティングが大好きなカリフォルニアの友人が、マグカップ用の敷物を作り、送ってくれた。 小片の生地のつなぎ合わせで生じる幾何学模様が、座布団に座っていた子供の頃の世界や、陽光に照らされた教会のステンドグラスや、パッチワークのような美瑛の畑な…
新型コロナウイルスは、大人数で集まる機会をみんなから奪ってしまった。以前はこの時期になると、普段は会えない家族・親戚、友人・知人たちとクリスマス会・忘年会・新年会といっては、集まったものであった。しかし急拡大したウイルスの蔓延によって、一…
年末は、なにかと忙しい。子供の頃はこの時期になると、いつもお餅ばかり食べさせられていたと記憶している。新たな年を迎えるための準備に忙しかった母は、食事までは手が回らなかったのだろう。正月に向けて用意した餅を七輪で焼いて、三度三度、食べさせ…
カルフォルニアの知人とZoomミーティングをしているときに、とても簡単に作れるという触れ込みで、スペインのアーモンド・ケーキを紹介された。彼らはワクチン接種が終了してから数か月経っており、日常生活を取り戻している。このケーキも明日ディナーを共…
ゴールデンウィークは非常事態宣言が発令され、うんざりとする中で巣ごもりをしている人も多いことだろう。私は3月の初旬ごろに断り切れないところから原稿を頼まれた。なんとかテーマを定め、そして下調べにと10冊近くもの関連書籍を読み、構想がおぼろげな…
日本料理のレシピを紹介して欲しいとアメリカから依頼が来た。いろいろ考えた末に、我が家に伝わるスープと、アメリカ人には人気が高い鳥の照焼き、そして付け合わせの簡単サラダピクルスを送ることにした。ここで紹介するのは、最初のものだ。私が好きな料…
アメリカからの要望に応えての、日本料理の紹介の続きである。ブログをいろいろ調べていたら、アメリカ人に好評なのは鶏肉の照焼きであった。甘辛い醤油味が彼らの舌に会うのだろう。春爛漫が近づいている。レシピとともに、桜の写真を添えておこう。近くの…
日本の本格的な漬物を好むアメリカ人は少ないだろうということで、油を使わないサラダ感覚で食べられるピクルスである。調味液は酢と砂糖を用いるが、米酢などの穀物酢が手に入らないときは、白ワインビネガーを用いるとよい。野菜は好きなもので構わないし…
横浜市へと流れる恩田川は、町田市側の方は2kmにわたって、400本の桜の木が植えられている。この辺が開発されたころに植栽されたので老木になっているが、まだ頑張って毎年見事なショーを繰り広げてくれる。満開の頃には桜祭りが開催されるが、今年は、昨年…
コロナウイルスにより旅行がかなわない中、カリフォルニアに住む友人たちと、Zoomで定期的におしゃべりをしている。よもやま話が主で、楽しみを作っているという面が多い。料理の話が出たときに、「それではレシピを送るからね」と言われ、第一弾として、ビ…
コロナウイルス感染防止のために、今年は孫たちが参加しないクリスマスイブとなった。例年であれば、ターキーを焼いて賑やかに楽しむのだが、今年は寂しく夫婦二人だけとなった。ターキーではとても手に余るので、今年はチキンを焼くことにした。近くの激安…
コロナウイルスから逃れるために中断となっていた活動が、本格的にとはいかないまでも、いよいよ来月から開始されることとなり、少しずつ準備を始めている。巣ごもり中の大きな変化は、妻と競うように「お家パン」作りを始めたこと、それが高じて本格的にな…
8月になってやっと梅雨が明けたと思ったら、いきなり耐えきれないほどの暑い日が訪れ、そのあとずっと続いている。先ごろのニュースによれば熱中症での死亡者が昨年をすでに上回ったそうだ。この暑さに耐えるために、我が家では夜中でもずっと冷房をかけっ…
コロナウイルスとの戦いに対して、背反する政策が、政府と東京都から打ち出され、都民の対応は混乱したようである。自粛を求める都の政策に天気が加担したのであろうか、本来ならば東京オリンピックを迎えて輝いていたはずの4連休は、梅雨の典型的な空模様と…
コロナウイルスはとても正直だと思う。人と人の接触を制限すると収束し、大丈夫と思って規制を緩めると広がる。休戦のときがあるのではと儚い期待を抱いたが、最近の様子を見ると叶わぬ夢になりそうである。巣ごもりの状態が間断なく続きそうな気配さえ感じ…
またまた手軽に作れるチキン料理の紹介である。前のレシピもそうだったが、今度のレシピの出どころは、堤人美さんの『こんがり焼くだけレシピ』である。この本には、野菜と、野菜・肉あるいは魚介とを組み合わせた料理、いずれもがオーブンあるいはトースト…
コロナウィルスによる自粛が解除される中、外に飛び出す人も増えてきているようだが、もう少し様子を見極めたほうがよさそうに思えるので、家での料理作りをしばらく楽しむことにした。前回は4日もかかる長丁場のラザーニャに挑戦したが、今回は簡単に作れる…
4日間かけての調理も、いよいよ最終段階、これまでに作ってきたパスタとソースを使っての仕上げである。ここまでの作業が台無しにならないことを祈りながら、そしてレストランで味わえるような魅力的なディナーとなることを期待して、ラザーニャ・エミーリア…
ミートソースに加えてもう一つ用意しておくのが、ベシャメルソース(sauce béchamel)である。材料はこの通り乳製品が多い。ダマにならないように作るのがコツである。 ベシャメルソースは次のようにして作成した。中火で、フライパンにバター(40g)を溶かした…
ミートソースはこの料理のかなめだ。そのため使う食材の種類も半端ではない。ひき肉を中心に香味野菜、ハーブ、香辛料などがオンパレードだ。 最初に野菜を炒める。材料は玉ねぎ(1個)、にんじん(1本)、セロリ(1本、頂いたレシピは2本の指定だが、購入のとき…
昨年暮れ、飯田橋にあるイタリアンレストランで、かつての職場の同僚と、ラザーニャを食した。とても美味しかったのでそのことを告げたところ、ありがたいことに、後日そのレシピを頂くことができた。折角なのですぐに試してみたかったのだが、運の悪いこと…
馴染みの店のfacebookでレモンビスケットを見つけた。お店の人がイタリアでの修業時代のレシピを紹介してくれたものだ。巣ごもりが続く中、気晴らしにと挑戦することにした。簡単そうに見えたのだが、やっと3回目に家族に出しても大丈夫だろうと思われるも…
散歩がてら、いつものようにJA横浜に立ち寄って、サラダ用の野菜を漁っていると、珍しく店員の方に、「この野菜、昨夜漬けたものですが、美味しいので食べてください」と声をかけられた。見ると外側だけでなく、中まで赤い根菜だ。カブと思って口に運んでみ…
新しい年になったことでもあり、面白い野菜が出ていることを期待して、散歩しがてら、馴染みの農協の売り場に立ち寄ってみた。入った瞬間、何ともフラクタルな野菜が目に留まり、びっくり仰天した。フラクタルは、数学的な概念で、日本語では自己相似形とも…
かぼちゃのポタージュスープの時期がやってきた。この料理がおいしいと感じるようになったのは、オーストラリアにいたころだと思う。戦時中、田舎に疎開していた母は、かぼちゃばかり食べていたせいもあって、かぼちゃは嫌いと言っていた。その影響をうけた…
殆どの方になじみがないと思われるのが、今日のデザートで食べた「浜なし」。横浜市の特産なのだが市場に出回っていない。時々立ち寄るJA横浜でたまたま見つけた。なしと言えば、かつては「二十世紀」、最近は「豊水」が有名だが、浜なしは品種名ではない。 …
行きつけのアピタの魚売り場は、切り身魚が主流だが、ときどき丸ごとの魚を売っている。この日(10日)もタイでもないだろうかと物色していると、魚屋さんではあまり見かけないメジナが一匹だけ陳列されていた。料理法は、刺身に始まって煮魚まで、バラエティ…
散歩のコースを少し外れたところにJA横浜があることは知っていたが、地元の農家の方々が丹精込めて作った野菜を販売していることを知ったのは、春先だった。それ以来ときどき立ち寄っては、珍しい野菜を手に入れて、サラダや炒め物などを作って楽しんだ。一…
駅前の街頭で、歳末に向けてのイルミネーションの準備が始まると、世の中が気ぜわしくなる。以前よりは格段に回数は減ったものの、忘年会の誘いもやはりやってくる。恒例になっているクリスマス料理の準備もそろそろ始めないといけないが、今年は新作をと思…
最近、散歩をしながらTEDトークを聴いている。広い範囲にわたって話題を紹介してくれる。その中で、最近、記憶についての話を聴いた。我々の仲間内での記憶についての話題といえば、人の名前がすぐに出てこないような、記憶力が悪くなった例の話になりがちだ…