bitterharvest’s diary

A Bitter Harvestは小説の題名。作者は豪州のPeter Yeldham。苦闘の末に勝ちえた偏見からの解放は命との引換になったという悲しい物語

2015-10-01から1ヶ月間の記事一覧

ボールの衝突をFunctional Reactive Programmingで表現する(10)

今年の秋は、天候に恵まれ、秋たけなわの日が多い。先日、伊豆の稲取にある細田高原を訪れた。かっては、茅葺屋根の材料となる茅の産地としてこの地方の産業を支えていたそうである。箱根の仙石原の7倍はあるすすき畑を観光地にしようということで開発を促進…

ボールの衝突をFunctional Reactive Programmingで表現する(9)

10.ビリヤード台で衝突するボール 今までは、一直線上の二つのボールが衝突する現象を扱ってきたが、ここではビリヤード台のような長方形の箱の中で運動する二つのボールの衝突について扱うこととする。 10.1 原理 二つのボールは前と同じように等速で…

ボールの衝突をFunctional Reactive Programmingで表現する(8)

9.壁でも跳ね返る二つのボール 9.1 プログラムの実行 完成したプログラムの実行結果を最初に見る。なかなか面白い動きをしていることが分かる。 9.2 壁で跳ね返った時の位置 前回の記事で一直線上を走る二つのボールの衝突についてのプログラムが完…

ボールの衝突をFunctional Reactive Programmingで表現する(7)

8.一直線上で衝突するボール(完成編) 8.1 微小間隔時間をパラメータで引き渡す 前の記事では、計算の時間間隔を値で与えたが、この値は、コンピュータの速度やプログラム内部の設定などで変わる可能性があるので、プログラムの中でパラメータとして渡…

ボールの衝突をFunctional Reactive Programmingで表現する(6)

7.一直線状で衝突するボール(基本部分) 7.1 基本的な考え方 衝突するボールでは、二つのボールが存在する。そこで、\(t\)の時間での二つのボールの値をb1,b2で表すこととする。また、ボールの値を作り出してくれるWireをballとする。また、ボールが衝…

ボールの衝突をFunctional Reactive Programmingで表現する(5)

6.Reactive Functional Programmingの神髄 以前の記事で、ニュートン力学に従って落下する物体が地面で跳ね返る様子を記述したが、その時のプログラムは次のようになっていた。 rec a <- pure aInit -< undefined v <- integralWith' correct vInit -< (a,…