bitterharvest’s diary

A Bitter Harvestは小説の題名。作者は豪州のPeter Yeldham。苦闘の末に勝ちえた偏見からの解放は命との引換になったという悲しい物語

2016-09-01から1ヶ月間の記事一覧

上総国分尼寺を訪れる

古代史の勉強の一休みに、永井路子の『美貌の女帝』を読んでいる。主人公は氷高皇女(ひたかひめみこ、680-748)だ。女性の持統天皇の孫娘で、元正天皇となった(彼女の弟の軽皇子は文武天皇になる。この姉弟の母の阿閇(あへ)皇女は、文武天皇がなくなった後、…

量子力学の世界を垣間見る(7):シュレディンガー方程式

昨日(9月22日)は、中学時代の同級生と大相撲秋場所を見に行った。 横綱昇進がかかっていた稀勢の里が、前の日に敗れて3敗を喫したため、今場所の興味が薄れてしまった直後の観戦となった。他方で、先場所、休場した豪栄道が、信じられないほどの充実した相撲…

量子力学の世界を垣間見る(6):ハミルトニアンの活用

この3月に退職して以来、これまで専門としてきた情報科学の研究から離れて、日本の古代史(平安時代の終わりまで)を勉強している。僕が高校生だった頃は、社会科の科目には、社会、世界史、日本史、地理の4科目が設けられていた。その内で、社会は必修で、残…

量子力学の世界を垣間見る(5):離散系から連続系へ

これまで、Haskellと結びつけながら量子力学の世界を説明してきた。そのため、Haskellに邪魔されて量子力学の世界が分かりにくくなったかもしれない。そこで、この記事では、これまでの話をまとめながら、量子力学の世界を、離散系から連続系へと展開させて…

量子力学の世界を垣間見る(4):ボーズ粒子とフェルミ粒子

8.ボーズ粒子とフェルミ粒子 粒子には二つの種類がある。一つは、光子に代表されるボーズ粒子であり、他の一つは、電子を代表とするフェルミ粒子である。ボーズ粒子が来るものは拒まずというような性質を有しているのに対して、フェルミ粒子は共存はできな…

トーハクで「藤原行成の書」を鑑賞する

東京国立博物館に出かけてみた。 初めてではないのだが、入館した記憶は1965年のツタンカーメン展だけだ。もしこれが正しければなんと51年ぶりになる。『黄金のマスク』を見るために、ずいぶんと長い時間並んだことを覚えている。週の初めに、藤原行成(こう…