bitterharvest’s diary

A Bitter Harvestは小説の題名。作者は豪州のPeter Yeldham。苦闘の末に勝ちえた偏見からの解放は命との引換になったという悲しい物語

ウクライナのボルシチに共同で挑戦

久しぶりに夕飯を作った。と言っても共同作業。このところずっと、朝を作るのは私、昼と夜は妻と固定し、日常生活もそれに合わせて組み立てられている。数日前、散歩をしている時、朝の食材を得るために、通り道にあるJAに立ち寄った。珍しそうな野菜を探していると、「渦巻きビーツ」が目に入った。長く立派な茎の先に、赤い塊がついている。ビーツはボルシチに使われるが、近くの八百屋さんでは見かけることのない食材である。ビーツだけでもおやっと思ったが、さらにサラダとなっていたので、試してみようという気になった。

次の日の朝、茎の部分をベーコンと一緒に炒めて食した。そして塊はそのうちサラダにしようと思っていたら、妻は端からボルシチにと思ったのであろう。携帯でレシピを調べて、情報を伝えてくれる。サラダに使うつもりだと言う機会を逸し、ボルシチにいつの間にかなってしまった。そして少し離れた大型のスーパーで必要な材料を仕入れ、トライした。今回利用したのは、以下の食材。

野菜は、ビーツの他に、玉ねぎ、にんじん、キャベツ、じゃがいも。ビーツが2個であとは1個ずつ。キャベツは適当にである。さらにトマト水煮缶。
肉は、牛肉の塊を300g。
油として、オリーブオイルとバター。
香辛料として、塩、胡椒、マギーブイヨン3個、ニンニク。
飾りとして、サワークリーム、パセリ(本格的にはディル)。

ビーツをざく切りにしてビックリ。中まで真っ赤だろうと予想していたが、赤と白の輪が交互に繰り返されている。ボルシチ特有の真っ赤なスープにならないのではと、この段階で心配になった。

ビーツを柔らかくする必要がある。本格的に料理するときは、お鍋に水とビーツを入れて、時間をかけて茹でるのだが、ここはサボって、電子レンジを使って、串が楽に通るくらいまでの柔らかさにした。今回はビーツの重さが160gで、600Wで、3分10秒を要した。

玉ねぎ、にんじん、じゃがいも、キャベツを手頃な大きさに切った。

肉も同じように、

肉の表面に焦げ目をつけるために、お鍋にオリーブ油とバターを入れ、肉を入れて、表面を焦がした。


野菜も入れて炒め、水700cc、マギーブイヨン3個、ニンニクを加えて煮た。


煮立ったところでカットトマト(1/2缶)を加えてさらに30分ほど煮込み、塩と胡椒で味を整えた。

ワインは、懐かしい南オーストラリア・マクラーレンヴェイルのカベルネ・ソーヴィニヨンを選んだ。と言っても選択できるほどたくさんの瓶数はないのだが。

お皿にボルシチを盛りつけ、サワークリームとパセリをつけた。恐れていたスープの色も、トマトのおかげもあって赤色になり、ボルシチらしくなって感激。

出来上がったボルシチは、サワークリームの酸味が効き、ビーツの泥臭い独特な味と奇妙にマッチングしていてクセになりそうなほど美味しかった。またワインはとてもハードだったが、マクラーレンヴェイルのテイストで料理とよくあっていた。