コロナウイルスから逃れるために中断となっていた活動が、本格的にとはいかないまでも、いよいよ来月から開始されることとなり、少しずつ準備を始めている。巣ごもり中の大きな変化は、妻と競うように「お家パン」作りを始めたこと、それが高じて本格的になったことだろう。毎朝、食前にはその日の作品が登場した。簡単なところでは、お手軽パン、ベーコンやチョコチップを利用したねじねじパン、ベーコンとチーズ入りのドデカパン、高度な技術を必要とするところでは、フランスパンやクロワッサンである。
何回か失敗を繰り返すうちに、家庭用のオーブンレンジでは限界があることを知り、これ以上は道具の関係で無理なのかとあきらめていたところ、段違いに熱容量が高いオーブンレンジが東芝から売り出されたことを知った。
今まで使っていたオーブンレンジは10年前のもので250℃まで加熱できる。東芝の新製品はなんと350℃まで加熱可能である。これならば、プロにも負けないフランスパンが作れるのではと思い、思い切って購入した。期待した通り、もっちりふわふわの中身と固い表皮の、味のいいフランスパンが焼きあがった。しかしまだ大きな課題が残っていて、フランスパン独特の表面の切れ目(クープ)が綺麗に出来上がらない。もう少し修行して、素晴らしい切れ目が得られるようになったら紹介することにして、今日のブログでは、賢くなったオーブンレンジを話題にしよう。
オーブンレンジでは、添付のレシピに合わせて食材を用意することを強いられるので、不便と感じることが多い。冷蔵庫にあるものを適当に取り合わせて、料理できればよいのにとときどき思っていた。このような要望を今回のオーブンレンジは叶えてくれる。その名も「石窯おまかせ焼き」。角皿に食材をのせて、おまかせボタンを押しさえすれば、数十分後には出来上がりである。
早速試してみた。冷蔵庫から、ありあわせの豚のスペアリブ、ジャガイモ、ニンジン、玉ねぎ、パプリカをとりだし、野菜類は一口大に切った。そして、醤油(大匙3)、酒(大匙2)、砂糖(大匙2)、ニンニク(一片)で味付け汁を作り、スペアリブを1時間ほどこれにつけた。そのあと、スペアリブを角皿の中央に配置し、それを囲うように野菜をのせた。玉ねぎは焦げるのを防ぐために、アルミホイルで包んだ。仕上げに、スペアリブをつけた味付け汁を野菜にまぶした。
オーブンレンジの下段に角皿をいれ、「おまかせ」ボタンを押して待つ。
30分たったころに焼き上がり、食べごろになっていた。
もう一つ素晴らしいと思った機能は、インターネットを介してスマホからオーブンレンジに、調理の方法と時間を指示できることである。これまでのオーブンレンジでは、添付冊子のレシピに限定され、新しいレシピを付け加える楽しみがなかった。しかしこのオーブンレンジは、インターネットでスマホとオーブンレンジがつながり、スマホからの外部操作が可能である。このため、新たに開発されたレシピをスマホに読み込むだけで、利用できるようになるので、新しいレシピをどんどん付け加えられるという利点がある。
これらの機能を活かして、これからも美味しい料理にトライしようと思っている。