bitterharvest’s diary

A Bitter Harvestは小説の題名。作者は豪州のPeter Yeldham。苦闘の末に勝ちえた偏見からの解放は命との引換になったという悲しい物語

クリスマスに、アップルクランブルタルト

駅前の街頭で、歳末に向けてのイルミネーションの準備が始まると、世の中が気ぜわしくなる。以前よりは格段に回数は減ったものの、忘年会の誘いもやはりやってくる。恒例になっているクリスマス料理の準備もそろそろ始めないといけないが、今年は新作をと思い立ち、ケーキの本をばらばらとめくってみる。ついでに、インターネットも調べてみると、料理のプロが作る簡単レシピのところに、アップルクランブルタルト(Apple Crumble Tart)が紹介されていた。なかなか手が込んでいて、簡単ではなさそうなのだが、本格的なレシピと感じられたので、これに挑戦することとした。

しかしその記事は、20cm径のタルト型を利用していた。家庭では、多くの場合18cm径を用いているのではないかと思い、Amazonを利用して、18cm径のフッ素加工のタルト型を入手した。タルトを作り出す段になって、台所の隅の方を探っていると、なんとタルト型が出てきたので、損をした気分になったが、新しいのはフッ素加工されているので焦げる心配がないだろうということで、自己納得して、作業を続けた。なお、タルトの型を20cmから18cmに変えたので、食材の量の方もそれに応じて変更した。
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アップルクランブルタルトの工程は、材料の作成と本体の作成に分かれている。材料の作成は三つの作業に分かれている。それらは
1)タルト:外側の枠
2)炒めリンゴ:中身
3)クランブル:上に乗る皮
の作成だ。

材料の作成が終わった後、全体の作成となる。これは、上記の三つの材料を一緒にしてオーブンで焼くことだ。それでは順番に説明していこう。

1 タルトの作成

タルトの作成に使う食材は以下の通り。薄力粉(90g)、グラニュー糖(小さじ1.5)、バター(50g)、水(30cc)、塩(少々)、アプリコットジャム(適量)だ。
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最初にバター(50g)を5㎜角に切る。
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薄力粉(90g)を加え、
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さらにグラニュー糖(小さじ1.5)を加える。
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良くかき混ぜる。
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さらに、冷水を少しずつ加える。指に粉がつかないようになったら完成だ。なお、水を入れ過ぎた場合は、薄力粉を加えて調整する。
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サランラップの上において、手のひらサイズぐらいに四角く引き伸ばす。
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サランラップで包んで、冷蔵庫で30分程度休ませる。
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次はいよいよタルトづくりだ。まず、生地を置くための台と綿棒を用意する。また、台と綿棒に生地がくっつくのを防ぐために、薄力粉を利用する。
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生地を延ばす作業は、企業秘密なので写真がない。というのは冗談で、あまりにも夢中になって作業を観察したため、写真を撮るのを忘れてしまった。生地を延ばすことには自信がなかったので、やり方を妻に尋ねた。クレイ・フラワーを作成することに長けている妻は、任しておいてと言って、目の前で生地を延ばしてくれた。あまりにも見事なのですごいと思ってみていると、タルト型にはめるところまでしてくれた。
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焼いているときに生地が反り返らないようにするため、生地の上に重りを置くが、くっつかないようにするため、クッキングペーパーを敷く。
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そして重りを隙間がないように入れる。幸いなことに、我が家に長いこと眠っていた重りがあったので、これを用いた。
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220度で予熱したオーブンで10分焼き、重りを取り出して、さらに4分30秒焼く。
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タルトを取り出して、底面にアプリコットジャムを塗る。
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そして、タルトをオーブンに戻して余熱でアプリコットジャムを塗った表面を乾かす。乾いたら、取り出して冷ましておく。
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2 炒めリンゴの作成

炒めリンゴを作成するのに必要な食材は、リンゴ(3個)、バター(30g)、グラニュー糖(120g)、レモン(半個)、ラム酒入りレーズン(大さじ4杯)だ。
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リンゴは酸味があった方がおいしいと感じているので、紅玉を用いた。リンゴは8等分のくし切りにする。皮と種もこの時とる。
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バター(30g)をフライパンに入れて溶かし、その中にリンゴを加える。
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中火で透明感が出てくるまで炒める。
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ラニュー糖(120g)とレモン(半個)の絞り汁を加え、中火でさらに炒める。
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トロミが出てきたら炒めるのをやめ、ラム酒入りレーズン(大さじ4杯)を加えて冷ましておく。

3 クランブルの作成

クランブルは馴染みない単語だ。ロングマンの現代英英辞典で調べると、小麦粉、バター、砂糖の乾いた混合物を焼いたもので、果物を覆った甘い料理と書いてある。というわけで、クランブルに用いる材料は、薄力粉(25g)、アーモンドプードル(25g)、砂糖(25g)、ブラウンシュガー(25g)、シナモンパウダー(少々)、バター(25g)だ。
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まず、バターを小豆の粒ぐらいの大きさに切る。
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バター以外の、薄力粉(25g)、アーモンドプードル(25g)、砂糖(25g)、ブラウンシュガー(25g)、シナモンパウダー(少々)をボウルに入れてかき混ぜる。
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これにバターを加えて、手をこする合わせながらぼろぼろの状態にする。
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冷蔵庫に入れておく。今回は室温が低かったので、そのままにしておいたが、乾いた状態を作り出すためには、冷蔵庫にやはり入れておいた方が良かったように思う。

4 アップルクランブルタルトの作成

いよいよ、最終段階だ。タルト、炒めたリンゴ、クランブルは用意されている。
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タルトの中に、炒めたリンゴを入れる。そして、クランブルをまぶしていく。
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クランブルをまぶし終わると、
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オーブンを170度に温め、25分間焼く。
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皿の上に移動する。
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切り分けて食べられるようにする。
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今回初めて、アップルクランブルタルトに挑戦した。リンゴは紅玉を選択したので、酸味のある美味しいアップルタルトを得ることができた。海外のサイトを見ると、クランブルの粒がもう少し小さいようなので、もう少し細かくちぎってまぶすか、もう少し乾いた状態にした方が良かったようだ。ただ、どのようにしたら乾いた状態のものが得られるのかは不明だ。

クリスマスには改良版で、孫たちを喜ばせたいと思っている。