bitterharvest’s diary

A Bitter Harvestは小説の題名。作者は豪州のPeter Yeldham。苦闘の末に勝ちえた偏見からの解放は命との引換になったという悲しい物語

ハワイ旅行 ビッグ・ディナーで再会を祝す(四日目)

ハワイ4日目、再会を期してビッグ・ディナーをしようとあらかじめ決めてあった日だ。すでにレストランは予約してある。昨日の運転が長かったこともあり、夕飯までのんびりと過ごすことにした。朝食もしっかりとることとし、私は目玉焼きを作る。

午前中は、宿泊地のワイコロア・ビーチ・ヴィラスの周辺を散策することにした。Edが絵葉書を出したいというので、ポストがありそうなキングスショップへ向かう。ついでに、散策しようということになり、「物は買わない」という約束をして、キングスショップのお店を見て回る。素敵なお店がたくさんあり、クレイジー・シャツ(Crazy Shirts)の看板を見たとき、Gayeが約束を守れないと言って、中に入っていった。我々も昨年誕生した孫にTシャツを購入した。
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このお店の前の風景もまた素晴らしい。
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午後2時を過ぎたころ、レストランのあるワイメア(Weimea)に向けて行動を開始した。海岸沿いでも、内陸部を通ってもほとんど同じ距離だ。ただ、海岸沿いは工事している箇所があったので、それを避けて内陸部を行く。
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この道は溶岩で覆われた大地で始まるが、途中から緑が多くなり草原が広がってくる。そして、ときどきヤギが出現する。あとでレストランの方に尋ねたら、野生化したとのこと。
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また、わずかな長さであるが並木になっている箇所もある。
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パーカー牧場の入り口に来る。
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パーカー牧場は、総面積が1,000平方キロメートル、東京23区の1.5倍を有する米国でも最大規模の大牧場だ。その歴史についての説明を見つけたので、牧場が始まったころのことを簡単に纏めておこう。

始まりは5頭の牛。1788年に英国人のバンクーバー船長(George Vancouver)が、これはクックが上陸した10年後だが、ハワイを訪れ、カメハメハ大王に牛を献上した。カメハメハ大王は、牛を放し、牛がハワイ島の中を歩き回っても構ってはならないと島民に指示を出した。ハワイ語でkapu(制限なし)と言ったそうだ。

次の20年で、牛は数千頭にまで膨れあがった。1809年、19歳のパーカー(John Palmer Parker)がハワイ島を訪れたときは、焼き印のない牛が田園地帯を支配し、農家の農場や庭に大きな被害を与えていた。パーカーは大王に養魚池を献上するが、第一次世界大戦の間この地を離れた。1812年、この地に居住するために再び戻り、そのとき、当時最新のマスケット銃を持ってきた。大王は、野生の牛を狩猟することだけでなく、島内外で肉と皮を売ることを認めた。しばらくすると、塩漬けにされた牛肉がこの土地の主要な輸出産業となり、パーカーは裕福なリーダーとなり、皆から尊敬されるようになった。彼は、ハワイ語を修得し、ハワイのやり方を取り入れ、1816年にカメハメハ大王の孫であるキピカネ(Kipikane)と結婚した。マウナ・ケアの山麓に8000平方メートルの土地が与えられ、3人の子供に恵まれ、そして「パーカー・ダイナスティー」が始まった。

パーカー牧場の入り口を入ると、正面に博物館がある。
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博物館の中には当時のマスケット銃が展示されている。
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天皇とも交流があったようで、寄贈品が飾られていた。
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また、博物館とは別にパーカーが住んでいた建物が資料館として残されている。
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奥さんのキピカネが来ていた洋服もあった。背後には肖像画が飾ってあった。
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この牧場はツアーも用意されている。また、ハワイアン・カーボーイもまだここで活躍しており、その雄姿を見学するのも面白いと思う。

さて、我々は今回のメインイベントであるビッグ・ディナーをするためにレストランへと向かった。名前はメリマンズ(Merriman’s)。お店の写真を撮らなかったので、ホームページから転載する。
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我々のテーブルを担当してくれたのはダニエル(Daniel)。テキサス出身だがハワイ島が気に入って住み着いたそうだ。奥さんは日本人。彼は日本語は話せず、あいさつ程度だ。彼の今日のお勧めは、ハワイ語でアヒ(Ahi)、日本語ではまぐろを炙った料理。妻がこれを選んだので、分けることにして、私はラムにする。4人とも話に夢中になってしまったために、主食の写真がない。そこでレストランの写真を転載する。
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妻の料理は
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ラムは肉が柔らかく、ハーブの味付けも馴染んでいて、とてもおいしい料理だった。

さて、このレストランは主食ももちろんだが、デザートがとても有名だ。3品がセットになっているのがお薦めだということだったので、これを4人で分けた。このときはちゃんと写真を撮った。しかし残念だが名前を憶えていない(最初のデザートはおそらくCoconut Crème Brûlée)。
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美味しい料理と楽しい話をいっぱいして、再会を祝すことができ、幸せな気分で帰路に着いた。