bitterharvest’s diary

A Bitter Harvestは小説の題名。作者は豪州のPeter Yeldham。苦闘の末に勝ちえた偏見からの解放は命との引換になったという悲しい物語

ハワイ旅行 キラウエア火山を訪れる(三日目)

ハワイ三日目。この日は月曜日だ。月曜日が旅行者にとって都合の悪い曜日であることに我々は気がついていなかった。

目的地はキラウエア火山(標高1247m)。今年の5月から火山活動が活発になり、日本でも何度か報道され、ハワイ島への旅行者のキャンセルが相次いだ。しかし、8月6日の観測では、溶岩流の流出がストップし、火口でも噴火が発生していないことが確認され、8月17日には警戒レベルから監視レベルに引き下げられた。9月22日からは公園の一部開園が始まった。

キラウエア火山はハワイ島東側のヒロから行くことができる。朝食をヒロで8時半にとることにし、簡単なスナックを口に入れ、コンドミニアムを出立した。ヒロまでは一時間半弱の行程だ。
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運転をしているGayeから、朝食のレストランを探して欲しいと頼まれた。日本からのモバイルは「アメリカし放題」だが、データ量に応じて料金が発生する。どの程度になるかに不安に覚えながら、モバイルを操作した。得られた情報によれば、Paul’s Placeがおすすめだった。さらに開店時間を調べたところ、なんと月曜日は閉店となっていた。嫌な予感がしたが、次のおすすめはKens House of Pancakeだった。妻もパンケーキを食べたいと言っていたので、さらに調べると、ここは24時間毎日営業。ここに行きましょうと決めて、地図で詳しい場所を調べた。

今回借りたレンタカーにはナビゲーションがついていなかった。どうもどのレンタカーも付いていないようだ。殆どの人がモバイルを道案内に使っていることに起因しているのだろう。モバイルの地図情報を使いながら道案内をすることとなったが、困ったことに、モバイルから出てくる道路名はカタカナだ。これを頭の中でアルファベットに変換して、車外の道路上に現れる地名と一致しているかどうか確認しなければならない。このため判断が遅れる。交差点で正しい指示を出さなければとさらに焦る。幸いに一度だけの間違いですみ、何とか目的のレストランが見えるところまで来た。

このとき先ほど感じた不安がよみがえってきた。なんとレストランの駐車場には車が止まっていない。しかし妻は明かりがついているという。看板にも24時間毎日営業と書いてある。皆でレストランに入っていくと、食事をしている人たちがいた。不必要な心配をしたと思ったとき、お店の人がやっていないといった。お客がいるのにというと、月曜日は予約客だけで、もう閉店する時間だと言われた。仕方がないのでトイレだけを借りて外に出た。入れ替わりに入ろうとするお客さんがいたので、閉店だと教えた。彼らは、朝食をとるためにあちらこちらのレストランを訪れたが、いずれも閉店だったと教えてくれた。

しかたなくヒロで朝食を取るのをあきらめ、持ってきたお菓子を食べながら、キラウエア火山へと向かった。
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キラウエア火山は今回の爆発で中心の部分が陥没した。写真の奥の左半分のへこんでいるところが今回の陥没だ。
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もう少し大きく撮ってみる。
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アメリカ地質調査所(USGS)が5月22日に発表した溶岩の流れ。人家を飲み込んでいる様子が分かる。
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USGSが撮影した道路に流れ込んだ溶岩流。
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なお、USGSは自由にダウンロードしてよいビデオを公開している。
volcanoes.usgs.gov

次の仕事は、逃した朝食のリベンジに昼食探しだ。火口近くにレストランがあるのだが、再開に向けて準備中だ。ギフトショップにはサンドイッチがあると教えられたが、そこもすべて売り切れ。麓のVolcano Garden Artsで食事がとれそうという情報を得て、そこに向かう。お店の人に丁寧に迎えられるが、美術品の展示はしているが、カフェは休みと言われ、疲労感がどっと出る。とてもがっかりしたので、写真を撮るのも忘れてしまった。仕方がないのでお店のホームページにある写真を転載する。
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このお店は100年前に建てられた家を改造したとのこと。主人のOnoさんは芸術家で、彼の作品が所狭しと展示されていた。Onoさんに開店中のレストランを教えてもらい、午後4時ごろやっとこの日初めての食事にありつけた。店の名はDimple Cheek Cafe & Local Market、ここでお店と同じ名前のDimple Cheek Burgerを頼んだ。Dimpleは「小さなくぼみ」あるいは「えくぼ」という意味だ。従って、Dimple Cheekはえくぼのあるほほ。
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お腹が空いていたこともあって、とても美味しかった。また、レストランの裏にはこの地域でとれた野菜が並べらていて、その中に、ハワイの先住民の人々にとって糖質を取るのにとても重要だったタロイモが売られてた。日本のさといももタロイモの一種だそうだが、それよりはずっと大きかった。写真は別の場所で見たタロイモの栽培だ。
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旅をしていると、初めて経験することが多くとても楽しい。