bitterharvest’s diary

A Bitter Harvestは小説の題名。作者は豪州のPeter Yeldham。苦闘の末に勝ちえた偏見からの解放は命との引換になったという悲しい物語

ラザーニャ

今年のテニスのウィンブルドン大会は、天候に恵まれず、雨により試合が中断されたり、延期になったりしている。このため、選手は体調の管理が難しそうだが、錦織選手には良い方向に作用しているようだ。ウィンブルドンの前の試合で脇腹を痛め、その影響が出るのではと心配されていた。しかし、連戦になりそうなときに、雨で試合が翌日に順延されたりして、幸運が続いている。現在、三回戦までは無事に勝ち進んでいる。絶対的な強さを誇っているセルビアジョコビッチ選手が、ビッグサーバーのクエリー選手に敗退した。これで、錦織選手の優勝のチャンスも高まったので、是非、頑張ってほしい。

昨日は、ラザーニャの材料を買いに、近くのモールに出かけた。猛暑に近い日とあって、涼を求めに来ている客が多いのか、沢山の人が買い物に来ていた。特にすごかったのは、レジに並んでいる客の多さである。これまでも、土曜日は特に混んでいることには気がついていたけれども、それでも、各レジに並んでいる客の数は10人程度であった。しかし、昨日は、40人も50人もの客が並んでいた。そのため、レジに進むように作られている陳列棚のそれぞれで、陳列棚一杯にレジ待ちの客さんが並んでいる始末であった。

料理に合った食材を時間をかけて探そうと思っていた小さな夢は、入店した瞬間に打ち砕かれた。レジ待ちの客を押し分けながら、購入品のリストを見ながら、見つかったものから手に取ることになってしまった。特に、ラザニアの生地とミートソースは時間をかけていいものを探したかったのだが、悔いが残った。

ラザーニャは手のかかる料理である。この料理は、ラザニアにミートソース、チーズ、バジルなどを挟み、その全体をホワイトソースで包んで、オーブンレンジで焼き上げる料理である。また、時間のかかる料理でもある。レストランに行ってラザニアを頼むと、かなりの時間待たされるので、避けている人も多いことと思う。時間がかかるのは、ラザニアを茹でる作業である。これに30分程度時間がかかる。今回はこれをさぼることとし、茹でる必要のないラザニアの生地を手に入れた(バリア製)。また、ミートソースも今回は市販のものを利用した。

今日の料理に利用した食材は下の写真のとおりである。
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これらの中で、ラザニア(6枚)の間に挟むのが、ミートソース(250g)、エリンギ(70g、2本程度)、モッツアレラチーズ(50g)、バジル(3枚)である。ラザニアを包むようにかけるホワイトソースには、バター(15g)、薄力粉(15g)、牛乳(300cc)、ナツメグ、塩、コショウを使用する。また、パルメザンチーズは全体にまぶして利用する。

それでは、下準備を始めよう。
エリンギは、真ん中あたりで半分に切った後、5cm幅で縦方向に切る。
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フライパンにバターを入れて熱し、色づいてきたら、エリンギを並べて両面を焼く。
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これをキッチンペーパーの上に置き、油を取る。
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モッツアレラチーズは5mm角に切る。
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次はホワイトソースに挑戦だ。ダマができないように、細心の注意を払う。鍋にバターを入れ、熱する。溶け終わるころ薄力粉を入れて、ヘラでかき混ぜる。焦げないように気を付けながら、2-3分、滑らかになるまで、かき混ぜる。いったん火を落とし、牛乳を一気に注ぎ込む。また、火を入れて中火で、ダマができないように泡だて器で素早く混ぜる。
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トロ味が出てきたところで、火をとめる。ナツメグ、塩、コショウを加えて混ぜる。その後はふたをしておく(表面に膜ができるのを防ぐ)。
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準備が整ったので、ラザニアを積んでいこう。耐熱皿に、オリーブオイルを塗りつける。その上にホワイトソースを表面を覆う程度に加える。そして、ラザニアを1枚おく。
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ラザニアの上に、ミートソース、エリンギ、モッツアレラチーズ、さらには、バジルの葉を、材料の1/3ほど、この順番で重ねていく(注意しておくことがある。今回購入したミートソースは260gであった。但し、ラザニアの注意書きに多くの水分をラザニアが吸収するので、50ccほど水を足すこととあったので、その通り、ミートソースに水50ccを加えた)。
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1段目ができたので、この上にラザニア2枚を置く。そして、先と同様に、材料をのせる。さらにもう一度(3段目)繰り返し、最後に1枚のラザニアをのせる。

積み重なったラザニアの上からホワイトソースをかける。さらに、パルメザンチーズをまぶす。
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ラザニアが水分を十分に吸収するまで20分間放置する。その後、オーブンで、250度15分で焼く。食卓はこのようになった。
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また、切り分けられたラザーニャは下の写真の通り。レストランで食べるようなおいしい味でした。
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今回も、また、川上文代著『イタリア領地・フランス料理の教科書』を参考にした。