bitterharvest’s diary

A Bitter Harvestは小説の題名。作者は豪州のPeter Yeldham。苦闘の末に勝ちえた偏見からの解放は命との引換になったという悲しい物語

2016-01-01から1年間の記事一覧

伊東箸祭り花火大会 手筒花火

伊東市では、夏になると、頻繁にどこかの海岸で花火大会が開催されている。その中で、最後を飾るのが、箸祭り花火大会である。箸の供養をするための祭りだそうだが、今年は8月22日(月曜日)に予定されていた。しかし、台風9号が伊東市を暴風圏に巻き込んだ…

量子力学の世界を垣間見る(2):粒子が相互に交換されるモデル:有限系

3.固有状態、固有値 隣り合う格子点の間で粒子が相互に交換されるモデルについて、西野友年著『場の理論』を参考にして、もう少し説明を加えておこう。このモデルは次の方程式(時間変化を与える発展方程式)で表される。 \begin{eqnarray} i \hbar \frac{d}…

スキレットで目玉焼きを作る

別荘では、食事を一人ですることが多い。なんとか、楽しく料理でき、また、おいしく食べられないかと常々考えていた。そんな折、別の用事で立ち寄った、カインズでスキレットを発見した。この製品、大変な人気になっているようで、大量に仕入れられていた。…

ムール貝のパエリア

お盆のこの時期、我家の食卓は賑やかになる。男の子ばかり5人の孫たちが押し掛けてくるからだ。幸いなことに、今年は、一人の子が受験のため不参加となったが、それでも育ち盛りの4人の男の子たちの胃袋を満たす食事を作らなければならない。手間をかけずに…

沖縄:グスクを訪れる

姪の結婚式が8月8日に沖縄であった。最近は、入籍してから、結婚式を挙げるのが普通になっているようだ。以前であれば、結婚式を挙げた後は新郎・新婦はハネムーンへと旅だってしまうので、その後の旅を彼らとすることなどは考えられなかった。しかし、最近…

ワイキキでのんびりと過ごす

息子の結婚式があり、15年ぶりにハワイに行ってきた。前回と前々回はハワイ島とカウアイ島がメインだったが、今回はオハフ島、それも、ワイキキである。とても、久しぶりのことだ。これまで登ったことがなかったダイアモンドヘッドに挑戦してみた。 といって…

量子力学の世界を垣間見る(1):粒子が相互に交換されるモデルの概略

ケットとブラでの状態の表し方、そして、状態の重ね合わせも学んだので、量子力学の世界を少しだけ垣間見ることにしよう。3年前の秋(2013年)に情報科学・工学関連の学会が鳥取大学で開催された。修士の学生が発表したのだが、彼の発表の合間を利用して、鳥取…

量子力学の初歩をHaskellで学ぶ(2):重ね合わせ

量子力学の特徴の一つは、状態の重ね合わせである。これは、量子状態の時はいくつかの状態を複数個同時に取るが、観察すると、ある一つの状態しか得られないという摩訶不思議な現象である。また、同じ条件で観察したとしても、観察するたびに取る状態が異な…

量子力学の初歩をHaskellで学ぶ(1):ブラとケット

前回の記事までで、量子力学をHaskellで表す方法について説明してきた。まだ、初歩の初歩という段階だが、ここまでのプログラムを利用して量子力学の世界に少しだけ触れてみよう。プログラムはすべてBitHubに登録してあるので、そこからダウンロードして利用…

身近な存在としての量子力学(14):重ね合わせの内積

7月に入ってから、世界最古の自筆本日記である『御堂関白記』の読み方を習い始めた。これは、平安時代の貴族、摂政太政大臣・藤原道長(966-1027年)が著した日記だ。2013年にはユネスコ記録遺産にも登録された。995年ごろから書き始めたようだが、998年か…

身近な存在としての量子力学(13):ブラでの重ね合わせをHaskellで表現する

梅雨の中休みの東京の暑さに耐えるのはとても大変だ。昨年までは、7月一杯、運の悪い場合には、8月の第一週まで、講義があったため、ひたすら耐えるしか方法がなかった。しかし、退職した今年は、東京にいる義理はない。そこで、天城高原の別荘に逃げ込んで…

ラザーニャ

今年のテニスのウィンブルドン大会は、天候に恵まれず、雨により試合が中断されたり、延期になったりしている。このため、選手は体調の管理が難しそうだが、錦織選手には良い方向に作用しているようだ。ウィンブルドンの前の試合で脇腹を痛め、その影響が出…

身近な存在としての量子力学(12):ブラをHaskellで記述する

10.ブラをHaskellで記述する それでは、ブラをHaskellで実現することを考える。 10.1 ブラをデータ型で定義する ケットと同じように、ブラも代数型データで表すことにしよう。ケットは7章で次のように定義した。 infixr 5 :+: data Ket a where KetZe…

身近な存在としての量子力学(11):ブラ

9.ブラ 量子力学の世界にはこれまでに紹介してきたケットの他に、ブラという記法を用いる。そして、ブラとケットをあわせてブラケット記法(bra-ket notation)と呼ばれる。勿論、ブラもケットも量子力学における量子状態を表すための記法である。名前の付け…

武蔵国の国分寺跡を訪ねる

昨日(6月29日)の夜は、国分寺でワインを楽しむ会があったので、夕方、国分寺跡を訪ねてみた。5年近く前になるが、社会科を教えてくださった恩師の先生に伴われて、中学時代の仲間たちと訪れたことがあるが、その時は散策とおしゃべりを楽しむことに費やし…

カポナータ:シチリア風揚げナスの甘酢煮

昨日は、シチリアの代表的な料理であるカポナータを料理した。カポナータは、日本流に説明すると、揚げナスの甘酢煮である。甘酢煮には、酢と砂糖および塩が用いられる。酢の起源を調べてみよう。日本料理で用いる酢は米を原料としている。米を原料にして醸…

イサキの香草焼き

お魚屋さんにイサキが丸ごとあったので、昨日(6月26日)はこれを料理した。料理の手間を省くために、内臓と鱗を取り除いてもらった。イサキをローストするとき、一緒に、ジャガイモと紫玉ねぎも使うことにした。従って、今日の香草焼きに用いる食材は、イサ…

真鯛とサーモンのカルパッチョ

うんざりする梅雨のこの季節、食べ物ぐらいは美味しいものを食べたい。そこで、白ワインに合いそうなカルパッチョを作ってみることにした。鯛を丸ごと仕入れてと思って、近くのスーパーに出かけたのだが、残念なことに、見つけることができなかった。仕方な…

伊豆:グランイルミ

北海道から伊豆に戻って、グランパル公園の近くを走っているときに、きれいなイルミネーションがあることに気がついた。妻によると、グランイルミの一部が見えているのだろうということだった。グランパル公園の周りは頻繁に通っているのだが、昼間のことが…

古い街、小樽を訪ねる

6月6日(月)に増毛を後にして、小樽に向かった。増毛から留萌までは、国稀酒造の方に車で送ってもらい、留萌から深川を経由して札幌までローカル線の旅を楽しんだ。札幌でレンタカーを借りて、余市へと向かった。余市は、一昨年の秋から始まったNHKの朝ドラ…

北海道・増毛にうに鍋を食べに行く

6月5日に北海道の増毛に「うに」を食べにいった。増毛は、「ぞうもう」ではなく、「ましけ」と呼ぶ。アイヌ語で「かもめの多いところ」をマシュキニあるいはマシュケというそうだが、それが転じて「ましけ」になったそうである。留萌本線の終点の「増毛駅」…

身近な存在としての量子力学(10):重ね合わせ(続き)

8.重ね合わせ(続き) 最近、日本の古代史を学び始めた。殆どの時間をこの時代のことを記述した書籍を読む時間にあてているのだが、若いころの様にはすっと頭の中に入ってこない。特に、諱(いみな)や諡号(しごう)にはてこずる。現存する天皇家の初代の…

身近な存在としての量子力学(9):重ね合わせ

8.重ね合わせ 量子力学の世界は不思議な世界だ。別荘の玄関に、お腹の羽毛が黄色い鶺鴒(セキレイ:写真はWikipediaのcommonsより)が巣を作り、子育てをしている。オスとメスに差がないので、どちらが卵を抱いているのかわからない。もし、卵を抱いている…

身近な存在としての量子力学(8):ケットをHaskellで表現する

7.ケットをHaskellで表現する ケットをHaskellで実現することにしよう。プログラムは実装すること自体には、それほど時間を取られることはない。せいぜい数十分、長くても数時間だ。しかし、設計には多くの時間をいつも費やしている。世の中には、これとは…

身近な存在としての量子力学(7):ケット

6 ケット 量子力学は、光子や原子あるいは電子などとても小さな世界を扱う。微小な世界を構成しているこれらは粒子と呼ばれる。量子が存在しない世界は真空の世界である。粒子が存在する場合には、どこに存在しているのかを考えなければならない。ここでは…

身近な存在としての量子力学(6):光合成(続き)

MathJax.Hub.Config({ TeX: { extensions: ["mhchem.js"] } }); 5.3 量子コンピューティング これまでの話には量子力学に関連する事柄は出てこなかった。どこに潜んでいるのだろう。光化学系IとIIでは、太陽光からのエネルギーを得て化学反応を行っている…

身近な存在としての量子力学(5):光合成(続き)

MathJax.Hub.Config({ TeX: { extensions: ["mhchem.js"] } }); 5.2 明反応(光合成) これまで、化学反応を中心に光合成を説明してきた。それでは、食物の葉の中では、細胞や分子のレベルでどのようなことが起きているのであろうか。これを説明するには…

身近な存在としての量子力学(4):光合成

MathJax.Hub.Config({ TeX: { extensions: ["mhchem.js"] } }); 5.光合成 新緑の季節になってきたが、この時期の植物はとても美しい。短い桜の花の時期を過ぎた後、淡い緑色が我々の心を和ましてくれる。最近は、桜の名所はどこも人出が多く、静かに楽しむ…

身近な存在としての量子力学(3):進化論

4.進化論 人間の進化の歴史をたどることは、歴史学と生物学を融合した新しい学問の領域への挑戦であり、興味が掻き立てられる。DNAの構造が簡単に分析できるようになったため、年代を追ってどのようにDNAが変化してきたのかが把握できるようになってきた。…

修善寺の虹の郷と御殿場の富士霊園で春を満喫

この時期は新しい学期の始まりで、平日に遊びに行くなどということは昨年までは許されなかった。退職した今年は、人が少ない時を狙って、また、一番よさそうな時に、春を楽しむことができる。12日から伊豆に出かけ、虹の郷でシャクナゲを、そして、帰り道…