bitterharvest’s diary

A Bitter Harvestは小説の題名。作者は豪州のPeter Yeldham。苦闘の末に勝ちえた偏見からの解放は命との引換になったという悲しい物語

北フランスを旅する

1.フランスへ

学位授与式と入学式の合間を縫ってフランス旅行をした。クラブツーリズムが計画したゆったり旅だ。参加者は、京都からのみやびな、ときには大阪のおばちゃんになる楽しい女性二人組、品のよい若いおばあさんと中学生の孫娘の二人連れ、遠路はるばる鹿児島から参加の小柄なたくましい女性の方、ベレー帽とトレンチコート姿がシャンゼリゼ通りにとても馴染んでいた気配りの行き届いた優しい添乗員の女性、そして、我々夫婦二人であった。こじんまりしたグループということもあって、最初から最後まで和気あいあいで、時には冗談も言い合って、楽しい時間を過ごした。

成田を14時45分に出発、12時間以上の退屈な機内での時間を新年度からの講義資料の作成で紛らわした後、パリに着いたのが現地時間の19時半だった。空港近くのベスト・ウェスタン・ロアシーに滞在。次の日、26日から、観光旅行が始まった。まずは、定番のベルサイユ宮殿へ(残念なことに、カメラのレンズの選択を誤り、いい写真が取れなかった)。旅行中に判ったのだが、3月30日のNHK総合の「おはよう日本」でベルサイユ宮殿の噴水ショーが紹介されたそうだ。この噴水ショーは300年続いているが、今に至るまでずっと、管理人が水道システムの栓を手で開閉して噴水を作り出している。当日は、管理人が春の噴水ショーに向けて練習中で、運よく噴水を見ることができた。
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午後はシャルトルにあるノートルダム大聖堂へ。1145年に建てられた大聖堂は、1194年の大火事で残った部分のロマネスク様式(写真右)の尖塔と、その後に建てられたゴシック様式(左)の尖塔からなる。
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また、ステンドグラスが美しいことでも有名である。
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内部には300段の階段があり、ゴシック様式の尖塔の内部を上ることができる。階段を上がりきると、シャルトルの街を一望できる。
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2.ロアーヌ地方

夕方に、ロアーヌ地方の中心地トゥールの町に入り、食事後に、イビス・スタイルズ・トゥールに宿泊。下の写真はトゥールの中心街(建物は市役所)。フランス名物のデモが市役所前で行われていた。
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時差ボケも解消して、27日はロワール地方の古城めぐり。宿泊したホテルの前にはアーモンドと思うのだがピンクの花がきれいに咲いていた。この花、バスの中からもたくさん見ることができた。
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シュノンソー城には、9時半の開館少し前に到着し、一番で入場した。この城は、アンリ2世の愛妾のディアーヌ・ド・ポワチエと気の強い妻のカトリーヌ・ド・メディシスが所有権を争った場所でもある。川の中に建てられていて、浮かんでいるようにも見える。
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ショーモン・シュル・ロワール城、ブロア城、アンボワーズ城をバスの車窓から見学した後、洞窟レストラン「La Cave Aux Fouees」で昼食をとる。ここで、安くておいしそうなワインを購入した(半ダース25ユーロで、京都からの女性と分けた)。
その後、いよいよモンサンミッシェルへ向かう。

3.ノルマンディ地方

この日のホテルは、モン・サン・ミッシュル内のオムレツで有名なラ・メール・プラールである。
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オムレツは暖炉の火に柄の長いお鍋をかざすだけ。
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モン・サン・ミッシュルは修道院で、潮の満ち引きによって陸とつながったり離れたりする島の頂上に建っている。昼間は観光客であふれているが、夕方ごろからは、宿泊客だけになるので、のんびりと楽しむことができる。夜はライトアップされ、島がきれいに浮かび上がる。
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早朝はこんな感じである。
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午前中、島を散策した後、対岸のル・プレ・サレでお昼をとる。仔羊のローストを食した。隣の人が注文したステーキの方がおいしそうだった。

2時半には今日の宿泊場所のシャトー・カニジーに到着。1000年以上も続く家族が保有しているノルマンディー地方のお城である。大きな庭園に囲まれたホテルで、雨が降っていなければ散策を楽しむことができたのにと思うと残念であった。
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豪華で広い部屋からの庭の眺めもとてもよい。
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29日の日曜日は、フランスの最も美しい村の一つに選ばれているブーヴロン・アン・オージュを訪問する。木組みの家並みがとても美しい。
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村の道はリンゴ街道とも呼ばれている。リンゴはノルマンディー地方の特産で、リンゴからお酒も造られている。シードルはリンゴから作られた発泡酒で、カルヴァドスはブランデーである。
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お昼にはノルマンディー地方の中心地ルーアンに到着し、中心地の大時計やノートルダム大聖堂を見学した。
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我々一行のために特別に開店してくれた「Le Seize Neuvieme」でムール貝を食した。運転手さんは貝をきれいに並べていた。
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4.パリ

夕方にはパリに戻り、エッフェル塔を見た後セーヌ川のクルーズを楽しむ。
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夕飯は、「Auberge Du Louvre」でエスカルゴとビーフ料理を楽しんだ。

30日は、メトロに乗って、ルーブル美術館を見学。ものすごい混雑。特に、中国人の団体には圧倒される。それでも、地下を除いて館内は全て踏破。
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午後はオペラ座からモンマルトルへ。白亜の聖堂サクレ・クールからパリの街並みを見る。
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いつか有名になることを夢見ている画家たちは一生懸命に絵を描いていた。
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プチトランに乗って街を一周した。
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最後の日は銀ブラならぬシャンブリ。凱旋門やルイビトンや有名なカフェ「フーゲツ」などを見ながら最後はカフェ「アンジェリナ」に。そこで、モンブランを食べる。
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皆さんお疲れ様でした。