bitterharvest’s diary

A Bitter Harvestは小説の題名。作者は豪州のPeter Yeldham。苦闘の末に勝ちえた偏見からの解放は命との引換になったという悲しい物語

白内障の手術によって、若い時の目を取り戻しました

子どもの頃からずっと目が良かったので、まさか白内障の手術を受けるようになるとは、つい2年前まで夢にも思わなかった。視力が落ちていることを思い知らされたのは、自動車運転免許の更新時の視力検査であった。若い時のように全てがきれいに見えることは…

とても簡単なスペインのアーモンド・ケーキを作る

カルフォルニアの知人とZoomミーティングをしているときに、とても簡単に作れるという触れ込みで、スペインのアーモンド・ケーキを紹介された。彼らはワクチン接種が終了してから数か月経っており、日常生活を取り戻している。このケーキも明日ディナーを共…

上田信著『伝統中国』を読む

グローバリゼーションによって、色々な国の人と付き合うようになった。文化が異なる人々とはそのつもりで構えるので、異質なことに出会っても気になることはない。しかし顔かたちでは区別ができず、漢字文化なので多くのことを共有していることだろうと思っ…

神奈川県立歴史博物館で特別展「錦絵に見る明治時代」を鑑賞する

コロナウイルスの一回目のワクチン接種が済んだので、少し気楽な気分となって、先週は歴史博物館に足を運んだ。鳥獣戯画の展示会が東京国立歴史博物館(トーハク)で再開されたので、その当日に見学に行った。大勢の人が訪れることを防ぐために予約制をとって…

西谷正浩著『中世は核家族だったのか』を読む

住宅街を歩いていると、苗字が異なる表札がかかっている家が、割合に多いことに気がつく。かつての日本は、男系の直系相続だったため、異姓の親子が同居していることはまれであった。しかし近年の現象は、娘に老後の面倒を見てもらう親が多くなったため、異…

五味文彦著『武士論』を読む

緊急事態宣言のために東京国立博物館は閉鎖され、楽しみにしていた「国宝 鳥獣戯画の全て」をゴールデンウィーク中に鑑賞することはかなわなかった。幸いなことに再開されるということなので、早速チケットを入手、明日実現できることになった。擬人化された…

藤田達生著『災害とたたかう大名たち』を読む

コロナに対する戦い方は、国によってさまざまである。自由が大好きな国民たちの米国や西ヨーロッパの国々は、ロックダウンによる強い規制を敷いて国民の行動を抑えようとしたが、コロナの蔓延は防ぎきれず、最後は科学を信じてワクチン投与を早い時期に開始…

白石典之著『モンゴル帝国誕生』を読む

モンゴル系民族の歴史として、杉山さんと島田さんの著書を紹介してきた。歴史学の手法は大別して、先人たちが残してきた文献資料を丹念に調べその当時の歴史をひもといていく文献史学と、遺跡を発掘して遺物からその当時の状態を解明していく考古学とがある…

島田正郎著『契丹国』を読む

東京に出されている非常事態宣言は、大方の人が予想していた通り、ゴールデンウィークで終わるわけはなく、月末までの延長となった。さらなる延長がなければと願うばかりだが、イギリス株やら、さらに怖そうなインド株の広がりも予想され、予断を許さないよ…

カリフォルニアからの贈り物:オレンジケーキ

ゴールデンウィークは非常事態宣言が発令され、うんざりとする中で巣ごもりをしている人も多いことだろう。私は3月の初旬ごろに断り切れないところから原稿を頼まれた。なんとかテーマを定め、そして下調べにと10冊近くもの関連書籍を読み、構想がおぼろげな…

ペリー提督から国書を受け取った井戸石見守ゆかりの町田市堂之坂公苑と東雲寺

恩田川の桜が満開になったのではと思い、出かけてみた。 しかし余りにも人手が多いので、わき道にそれて散策していると、門構えが立派な公苑を見つけた。 由緒正しそうな公苑で、恐る恐るのぞき込んでみると、案内の看板があった。 そこには、井戸石見守の名…

アメリカからの要望に応えて:豚ひき肉とコーンのスープ

日本料理のレシピを紹介して欲しいとアメリカから依頼が来た。いろいろ考えた末に、我が家に伝わるスープと、アメリカ人には人気が高い鳥の照焼き、そして付け合わせの簡単サラダピクルスを送ることにした。ここで紹介するのは、最初のものだ。私が好きな料…

アメリカからの要望に応えて:鶏もも肉の照焼き

アメリカからの要望に応えての、日本料理の紹介の続きである。ブログをいろいろ調べていたら、アメリカ人に好評なのは鶏肉の照焼きであった。甘辛い醤油味が彼らの舌に会うのだろう。春爛漫が近づいている。レシピとともに、桜の写真を添えておこう。近くの…

アメリカからの要望に応えて:簡単サラダピクルス

日本の本格的な漬物を好むアメリカ人は少ないだろうということで、油を使わないサラダ感覚で食べられるピクルスである。調味液は酢と砂糖を用いるが、米酢などの穀物酢が手に入らないときは、白ワインビネガーを用いるとよい。野菜は好きなもので構わないし…

Quick Steak Stir-Fryに挑戦

横浜市へと流れる恩田川は、町田市側の方は2kmにわたって、400本の桜の木が植えられている。この辺が開発されたころに植栽されたので老木になっているが、まだ頑張って毎年見事なショーを繰り広げてくれる。満開の頃には桜祭りが開催されるが、今年は、昨年…

Ginger Shakin' Beefに挑戦

コロナウイルスにより旅行がかなわない中、カリフォルニアに住む友人たちと、Zoomで定期的におしゃべりをしている。よもやま話が主で、楽しみを作っているという面が多い。料理の話が出たときに、「それではレシピを送るからね」と言われ、第一弾として、ビ…

虎尾達哉著『藤原冬嗣』を読む

藤原冬嗣は西暦800年の前後25年を生き抜いた。794年に平安京に遷都されたので、平安時代初期に活躍した公卿となる。父は藤原内麻呂、母は百済永継(えいけい)。母は苗字から分かるように渡来系、長男真夏と次男冬嗣を儲けた。そのあと桓武天皇の後宮に入り子…

杉山正明著『疾駆する草原の征服者』を読む

今度の日曜日から大相撲三月場所が開催される。コロナ禍の中、家に閉じこもりがちなので、楽しみにしている人も多いことだろう。この間発表された番付から幕内力士の出身地を調べてみると、42人中10人が外国出身の力士だ。率にして24%。グローバリゼーショ…

榎本渉著『僧侶と海商たちの東シナ海』を読む

面白そうな本はないかとアマゾンのブログをくくっていたら、日本史の範疇に収まりそうもないタイトルを見つけた。前回紹介した本郷恵子さんの本と同じシリーズ「選書日本中世史」の一冊として10年ほど前に刊行された。評判が良かったのだろう、昨秋、文庫版…

本郷恵子著『将軍権力の発見』を読む

室町時代はあまり人気のない時代のようだ。前後の鎌倉・戦国には傑出した人物が多いのでその陰に隠れてしまうのだろう。室町時代は足利氏が将軍家で、NHKの大河ドラマ『麒麟がくる』でも、15代将軍の義昭はかわいそうなくらいに弱々しい。最後の将軍だから仕…

ストーン・サークル―田端環状積石遺構を訪ねる

近辺にはない材料を購入するために、普段はほとんどいくことのない町田市北部にショッピングに出かけた。探していたものも容易にみつかり、それを車に詰め込んでいるときに、近辺に遺跡があることを思い出した。グーグルマップで検索すると、京王線多摩堤駅…

坂井孝一著『源氏将軍断絶』を読む

昨年は、コロナウイルスの影響で、楽しみにしていた旅行もかなわず、「本を友にして」の生活となってしまった。ウイルスの方は、残念ながら、似たようなあるいはもっと悪い状況が続きそうで、本とはさらに仲良しになりそうだ。しかし出会った時の思い出は、…

コスパのよいクリスマスイブ用こんがりローストチキン

コロナウイルス感染防止のために、今年は孫たちが参加しないクリスマスイブとなった。例年であれば、ターキーを焼いて賑やかに楽しむのだが、今年は寂しく夫婦二人だけとなった。ターキーではとても手に余るので、今年はチキンを焼くことにした。近くの激安…

海老名の古刹「龍峰寺」を訪ねる

11月中旬の雲一つない見事に晴れ上がった日に、海老名市の古刹「龍峰寺」を訪れた。この10月から新たなボランティアが加わり、その先で知り合いとなった仲間たちと一緒である。コロナ禍の昨今では、当たり前と見なされ、奇妙とは感じなくなった悲しい現象な…

コロナ禍のなか、大山阿夫利神社を参詣する

秋の天気は移ろいやすく、暖かい日差しを楽しめる日はそうそうあるものではない。時間をかけて計画した旅行が、思いもかけない悪天候のために、まったく報われなかったという経験は誰にもあるだろう。逆にお天気様任せにして気ままに行動したら、期待以上に…

Webミーティングと自動翻訳

コロナウイルスとの共存という言葉は好きではないが、世界中にこれだけ蔓延してしまうとその根絶はほとんど絶望的である。感染することのリスクをある程度覚悟しながら、社会生活を前に進めざるを得ないのだろう。博物館でのボランティアガイドも以前とは形…

曼殊沙華を満喫するために西方寺へ

9月最後の日、曼殊沙華(彼岸花)を鑑賞するために、横浜市の港北ニュータウン近くの新羽にある西方寺を訪ねた。この寺は800年前に鎌倉に創建され、500年前に現在の地に移築されたそうである(鎌倉極楽寺の境内古絵図の右下隅に西方寺と記されている)。最寄り駅…

一遍上人ゆかりの無量光寺を訪ねる

今年初めての秋晴れの日(28日)に、相模野に一遍上人ゆかりの無量光寺を訪ねた。一遍上人は、諸国を巡り歩き、行く先々で「南無阿弥陀仏」と書かれた念仏札を配布して、人々に念仏を唱えることを勧めた時宗の開祖として知られている。人生のほとんどを遊行し…

相模国一之宮の寒川神社を訪ねる

10月1日から東京都出発・到着の旅行も、GoToキャンペーンの仲間入りとなるようだ。本当に大丈夫なのかと疑われる中、昨日の朝のニュースで、推進派の人たちは社会的距離(social distance)を保てば大丈夫と主張していた。このニュースのあと、イギリスに関連…

おまかせボタン付きオーブンレンジで、野菜つき肉料理を楽しむ

コロナウイルスから逃れるために中断となっていた活動が、本格的にとはいかないまでも、いよいよ来月から開始されることとなり、少しずつ準備を始めている。巣ごもり中の大きな変化は、妻と競うように「お家パン」作りを始めたこと、それが高じて本格的にな…