bitterharvest’s diary

A Bitter Harvestは小説の題名。作者は豪州のPeter Yeldham。苦闘の末に勝ちえた偏見からの解放は命との引換になったという悲しい物語

旅行・散策

東海道五十三次の神奈川宿を訪れる(3)

この日(4月25日)は、前の日に写真を撮りそこなった史跡を巡った。前日とは打って変わって真っ青な空、気温もそれほど高くはなく、散歩を兼ねながら歴史的建造物を見るのにはとても恵まれていた。出発地点には東横線反町駅を選んだ。この線は桜木町駅を終点と…

東海道五十三次の神奈川宿を訪れる(2)

今回紹介するのは神奈川宿の西半分で、しかもその全部ではなく東寄りの部分である。午前中は、雨は降らないだろうと淡い期待を寄せていたが、見事に裏切られた。最後の方は急ぎ足になったこともあり、写真を撮る余裕がなかったので次の日に再挑戦した。今回…

東海道五十三次の神奈川宿を訪れる(1)

日曜日(4月24日)に、東海道53次の宿場の一つである神奈川宿を、この地に30年住んだことがあるという知人に、案内してもらった。東海道は、律令制度での五畿七道の中に含まれているが、街道として広く利用されるようになったのは、江戸時代になってからである…

武相寅歳薬師如来霊場(8):東光寺・安全寺・野津田薬師堂を訪ねる

遂に最終日。残された三つの寺を巡るだけとなった。すっきりしない日が続いたが、今日は午後には晴れて気温が高くなるというので、その前に出かけることにした。訪問するお寺はいずれも町田市の中央東側で、電車の駅からは遠く、バス利用の不便なところであ…

武相寅歳薬師如来霊場(7):福泉寺・祥雲寺を訪ねる

今日は横浜線のさらに北側の長津田駅から町田駅までの間にある二つの寺をめぐった。 最初に訪問する寺院は福泉寺。長津田駅からそれほど遠くないところにある。駅周辺には、この地域では大規模といえる大林寺がある。 そして板碑(写真右)は横浜市内では最大…

武相寅歳薬師如来霊場(6):寶袋寺・観護寺・舊城寺・弘聖寺を訪ねる

今日は昨日の続きで、横浜線の十日市場駅から中山駅の間にある四つの寺を訪れた。久しぶりに晴れ、気温も20℃を越え、汗ばむ中での霊場巡りとなった。 寶袋寺のホームページによれば、この寺は慶長年間(1596-1615)に顕堂長察により開山された。建立地から、古…

武相寅歳薬師如来霊場(5):林光寺・東観寺・寶塔院・萬藏寺を訪ねる

今日は、最高気温が20℃に達しないので、寺院巡りに向いているが、どんよりしているのが気になる。案の定、途中から雨が降り出し、5寺巡ろうと思っていたが、他のアクシデントも重なって、最後にと予定していた寺は、次の機会となった。訪れるところは、横浜…

武相寅歳薬師如来霊場(4):福昌寺・薬師堂・萬福寺を訪ねる

午後は用事があるので、朝の散歩代わりに三寺を巡った(4月17日)。長津田駅を出発してこどもの国線に沿って恩田駅まで行き、折り返して田奈駅へと向かった。 福昌寺へ向かうあかね台は、八重桜が満開。 途中には藤の花も咲いていた。 新編武蔵風土記稿によれ…

武相寅歳薬師如来霊場(3):大蔵寺・無量寺・東漸寺を訪ねる

昨日(16日)は横浜線に沿って南に下り、三つの寺を参拝した。前日までの冬を思わせるような肌寒い雨の日が続いたあとの、少しだけ良い方に向かっていた午後に出かけた。現在の中原街道(県道45線)、かつて鎌倉往還を下って(江戸に向かって)の寺巡りである。 最…

武相寅歳薬師如来霊場(2):朝光寺・宗泉寺・瑞雲寺を訪ねる

ついこの間まで寒い日が続いていたのに、途端に暑い日がやってきた。一昨日に続いて昨日(4月12日)も夏を思わせるような陽気だった。四季に富んだ日本はどこに行ったのだろう。長い夏と冬、そしてわずかな春と秋になってしまったようだ。この日もまた、前の日…

武相寅歳薬師如来霊場(1):福壽院・常楽寺・観音寺を訪ねる

寅歳薬師霊場という風習は、この時期、全国どこでも行われるのだろうか。グーグルでググってみると、武相二十五、都筑橘樹十二、武南十二、相模二十一、稲毛七、足立十二、中武蔵七十二、伊予十二、四国四十九、京都十二などと次から次へと現れる。いろいろ…

満開の桜を観にあちらこちらへ

コロナウイルスのために、ここ2年間は外出を控えていた人は多かったことだろう。その反動で、今年は特にきれいに感じられるのだろう。桜の花を愛でるために、多くの人が繰り出しているようである。私もその一人である。日々の散歩の中で、膨らみ始めたつぼみ…

NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に先立ち、ゆかりの地を散策

今秋は、旅行の日は天候に恵まれることが多く、ついている。鎌倉を訪れた先週の水曜日(24日)も、雲一つない快晴であった。風が強く吹くので冬支度でと天気予報では伝えていたが、海からの風は穏やかで寒さを感じさせることはなかった。鎌倉を良く知る人に案…

小春日和のなか小田原城を訪れる

小春日和の月曜日(15日)、小田原城に出かけた。ここは、戦国時代には小田原北条氏、徳川時代には大久保氏、稲葉氏、再び大久保氏が城主となった。室町時代末期に、伊勢宗瑞あるいは北条氏綱がそれまでの城主の大森氏から小田原城を奪ったとされている。戦国…

小田原北条家ゆかりの地を訪ねる

よく晴れた一昨日(5日)、歴博主催の見学会「早雲寺」に参加し、箱根湯本に行ってきた。ここは小田急線利用なので、ちょっと贅沢をしてロマンスカーを使った。かつては「走る喫茶店」と称せられたが、今年3月に車内販売が終了し、ひところの高級レジャー感は…

出羽三山を訪れる

先週の土曜日から日曜日にかけて、山形県の出羽三山を訪れた。山岳信仰・修験道の地として有名ということ以外はなにも知らない。山形県も蔵王に行ったことぐらいしかない。百聞は一見に如かずなので、一度見ておこうと思いツアーに参加した。ほとんどがバス…

懐かしい田園風景が残る横浜市北部の寺家ふるさと村を訪問

オンラインでの国際会議の発表も無事すみ、やっと開放された気分になった。秋雨前線の影響を受けて長いこと雨の日が続いていたが、この日(9月7日)の朝は久しぶりに秋晴れとなった。うきうきとした気分となり、本当は旅行に出かけたいところだったが、コロナ…

神奈川県立歴史博物館で特別展「錦絵に見る明治時代」を鑑賞する

コロナウイルスの一回目のワクチン接種が済んだので、少し気楽な気分となって、先週は歴史博物館に足を運んだ。鳥獣戯画の展示会が東京国立歴史博物館(トーハク)で再開されたので、その当日に見学に行った。大勢の人が訪れることを防ぐために予約制をとって…

ペリー提督から国書を受け取った井戸石見守ゆかりの町田市堂之坂公苑と東雲寺

恩田川の桜が満開になったのではと思い、出かけてみた。 しかし余りにも人手が多いので、わき道にそれて散策していると、門構えが立派な公苑を見つけた。 由緒正しそうな公苑で、恐る恐るのぞき込んでみると、案内の看板があった。 そこには、井戸石見守の名…

ストーン・サークル―田端環状積石遺構を訪ねる

近辺にはない材料を購入するために、普段はほとんどいくことのない町田市北部にショッピングに出かけた。探していたものも容易にみつかり、それを車に詰め込んでいるときに、近辺に遺跡があることを思い出した。グーグルマップで検索すると、京王線多摩堤駅…

海老名の古刹「龍峰寺」を訪ねる

11月中旬の雲一つない見事に晴れ上がった日に、海老名市の古刹「龍峰寺」を訪れた。この10月から新たなボランティアが加わり、その先で知り合いとなった仲間たちと一緒である。コロナ禍の昨今では、当たり前と見なされ、奇妙とは感じなくなった悲しい現象な…

コロナ禍のなか、大山阿夫利神社を参詣する

秋の天気は移ろいやすく、暖かい日差しを楽しめる日はそうそうあるものではない。時間をかけて計画した旅行が、思いもかけない悪天候のために、まったく報われなかったという経験は誰にもあるだろう。逆にお天気様任せにして気ままに行動したら、期待以上に…

曼殊沙華を満喫するために西方寺へ

9月最後の日、曼殊沙華(彼岸花)を鑑賞するために、横浜市の港北ニュータウン近くの新羽にある西方寺を訪ねた。この寺は800年前に鎌倉に創建され、500年前に現在の地に移築されたそうである(鎌倉極楽寺の境内古絵図の右下隅に西方寺と記されている)。最寄り駅…

一遍上人ゆかりの無量光寺を訪ねる

今年初めての秋晴れの日(28日)に、相模野に一遍上人ゆかりの無量光寺を訪ねた。一遍上人は、諸国を巡り歩き、行く先々で「南無阿弥陀仏」と書かれた念仏札を配布して、人々に念仏を唱えることを勧めた時宗の開祖として知られている。人生のほとんどを遊行し…

相模国一之宮の寒川神社を訪ねる

10月1日から東京都出発・到着の旅行も、GoToキャンペーンの仲間入りとなるようだ。本当に大丈夫なのかと疑われる中、昨日の朝のニュースで、推進派の人たちは社会的距離(social distance)を保てば大丈夫と主張していた。このニュースのあと、イギリスに関連…

横浜市農村生活館みその公園『横溝屋敷』を訪れる

家にこもっての読書にもさすがに飽きてきて、毎日の散歩で行く場所よりも離れたところに行きたいという衝動にかられ、横浜市鶴見区にある古民家を訪ねてみた。東横線大倉山駅から歩いて25分の距離だが、コロナの流行が下火になったとは言えないこの時期に、…

日本の歴史公園100選に選ばれた薬師池公園を訪れる

中先代の乱の古戦場「井手の沢」のあとに訪れたのは薬師池公園、2007年には「日本の歴史公園100選」にも選ばれた町田市を代表する公園で、季節に応じて、梅、椿、桜、花菖蒲、古代ハス、紅葉などを楽しむことができる。いまの時期は花菖蒲と紫陽花である。公…

中先代の乱の戦場「井手の沢(菅原神社)」を訪ねる

東京都のコロナウイルス感染者は特定の場所に限定されているようであり、都下のはずれに感染者がいるはずもないと考え、空っとよく晴上がった17日に、近くの歴史遺跡を訪れた。その場所は、町田市の菅原神社。この場所は、鎌倉幕府が終わり、建武の新政が成…

小春日和のなか、上野寛永寺ゆかりの建造物を訪ねる

東京の冬は嫌いではない。しかし曇天ときには雨が多い今年の東京にはなじめない。そのような日が続く中、珍しく晴れた月曜日(20日)、新宿での午前中の用事を済ませたあと、トーハク(東京国立博物館)でも訪ねてみようかと山手線に乗り、スマホをくくっていた…

縄文時代から弥生時代への移行期での神奈川県の土偶と植物考古学

日曜日(1日)に神奈川県立歴史博物館で、佐々木由香さんの「植物考古学から見た縄文・弥生移行期」の講演があり、植物考古学というあまり聞きなれない表題に惹かれて参加した。科学技術が進展したおかげで、遺跡から発見された土器に含まれている植物の種の…